Therapeutic Research
Volume 32, Issue 6, 2011
Volumes & issues:
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Symposium 第7回メタボリックシンドローム研究会
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- 研究成果発表
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1. IIb型脂質異常症を合併したメタボリックシンドロームに対するフィブラートとエゼチミブの併用療法の有効性の検討
32巻6号(2011);View Description Hide Description -
2. 高齢冠動脈疾患患者における維持期心臓リハビリテーションの臨床的有用性-メタボリックシンドローム構成因子および予後改善効果についての検討-
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3. 沖縄における高インスリン血症・インスリン抵抗性症候群の実態-異所性脂肪蓄積と脂肪酸シグナルのかかわり-
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5. 新たなメタボリックシンドローム発症遺伝子同定のための網羅的研究-ヒト生検脂肪組織マイクロアレイ解析と全ゲノムSNP解析を用いて-
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9. 筋型毛細血管内皮細胞を介した脂肪酸代謝のメカニズムの解明-脂肪酸代謝の新たな概念,経内皮的脂肪酸輸送の提唱―
32巻6号(2011);View Description Hide Description -
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11. IVISを用いたin vivo Ad-lucプロモーター解析とTFELを用いた転写因子同定による栄養代謝の転写調節カスケード解明
32巻6号(2011);View Description Hide Description - 特別講演
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Symposium 第9回DPB・難治性気道疾患研究会
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- 一般演題:気道感染症・気道病変
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- 要望演題:感染と気道病変の難治例・外科切除例・肺移植を依頼した症例
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- 特別講演:気道感染症または気道疾患の外科的治療
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II. 気道疾患・気道感染における肺移植
32巻6号(2011);View Description Hide Description肺は移植後も外気と直接交通している。このために,他の臓器移植後よりも数倍感染症を併発しやすいとされている。特に感染性肺疾患に対する肺移植では,感染症の制御が成否の鍵となる。移前・術中・術後に特別な配慮を行うことにより,良好な結果を生むことができる。自験肺移植 85 例中 7 例の感染性肺疾患に対する肺移植は,全例が最高 12 年半生存中である。
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Review
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原 著
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慢性胃炎患者に対するファモチジン単剤治療と併用治療の実態-10000例の大規模調査(FUTURE study)からのサブ解析-
32巻6号(2011);View Description Hide Description -
慢性心不全を合併する2型糖尿病患者に対するDPP-4阻害薬シタグリプチンの効果および安全性の評価
32巻6号(2011);View Description Hide Description目的:経口糖尿病薬のdipeptidyl peptidase –4( DPP–4)阻害薬は,glucagons –like peptide –1 (GLP–1)の直接作用により心機能が改善したと報告されており,心不全患者においても効果が期待される。今回,われわれは慢性心不全を合併する2 型糖尿病患者に対して,DPP –4 阻害薬シタグリプチンの効果および安全性を検討した。方法:慢性心不全を合併した2 型糖尿病患者24 人に対しDPP –4 阻害薬シタグリプチン50mg を投与し,投与前および6 ヵ月後に採血を行い,食後2 時間血糖値,HbA1c(JDS 値),血漿BNP値の比較検討を行い,さらに心不全症状の増悪,心不全増悪による入院および死亡の有無を検討した。結果:シタグリプチン投与後,スルホニ尿素薬(SU)の使用量が2.3 ± 1.6mg から1.4 ± 0.9mgへと有意に減少した。食後2 時間血糖値は222 ±66mg/dLから148 ±51mg/dLと有意に減少した。また,HbA1c も7.0 ± 1.3%から6.3 ±1.3%へと有意に減少した。シタグリプチン投与後,血漿BNP値は134 ± 55pg/mLから127 ±57pg/mLと有意差は認めなかった。経過観察中,低血糖症状はみられず,心不全症状の増悪,心不全増悪による入院および死亡など有害事象は認めなかった。また,有意な腎機能障害,肝機能障害,貧血は認めなかった。結語:シタグリプチンは慢性心不全を合併する2 型糖尿病患者に対して,安全で有効な血糖降下作用を示した。 -
選択的DPP-4阻害薬ビルダグリプチンの臨床経験
32巻6号(2011);View Description Hide Description2 型糖尿病の治療として,ビルダグリプチン単独投与あるいはスルホニルウレア薬(SU 薬)との併用投与での臨床使用経験から,ビルダグリプチンの効果を分析した。53 例(男性 25 例,年齢 63.6±1.7 歳)が対象となり,ビルダグリプチンの投与方法は,単独投与が 12 例(単独),SU 薬の投与量を変更せず追加投与が 17 例(SU追加),SU 薬の投与量を減じてビルダグリプチンを追加投与が 11 例(SU 減量)および治療中の薬剤との変更投与が 13 例(変更)であった。いずれの投与方法ともに投与 1 ヵ月後に HbA1c(JDS 値)は低下し,投与 3 ヵ月後でさらに低下した。投与前から投与 3 ヵ月後の HbA1c は,単独では 8.3±0.5%から 6.2±0.2%,SU 追加では 8.6±0.4% から 6.6±0.2%, SU 減量では7.9±0.4%から 7.1±0.5%,変更では 7.3±0.2%から 6.8±0.3%であった。血圧,脂質代謝,肝機能および腎機能には有意な変化はみられず,低血糖などの有害事象も認められなかった。体重は有意な低下はなかったが,増加はみられなかった。ビルダグリプチンは単独投与あるいは少量の SU 薬との併用投与で十分な HbA1c 低下効果を示し,糖尿病治療薬としての意義を確認できた。 -
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脂質代謝異常症患者におけるイコサペント酸エチルの頸動脈内膜中膜厚に対する効果
32巻6号(2011);View Description Hide Description脂質代謝異常症患者へのイコサペント酸エチル(EPA-E)投与における血中イコサペント酸(EPA)濃度および総頸動脈内膜中膜厚(IMT)など,動脈硬化症のサロゲートマーカーに及ぼす効果について検討した。対象は久留米大学医療センター循環器内科外来通院加療中の脂質代謝異常症患者 10 名(男性 4 名,年齢 56.7±9.8歳)。同意取得後,EPA-E 1800 mg を連日投与した。BMI,収縮期および拡張期血圧,血清脂質プロフィール,脂肪酸分画,空腹時血糖,HbA1c(JDS 値)を含む採血検査,超音波検査によるIMT を EPA-E 投与前後で行った。観察期間は340±139 日であった。EPA-E 内服にて血中 EPA 濃度は有意に上昇し(95.4±52.4 ⇒ 187.3±88.7μg/mL,p<0.01),血中アラキドン酸(AA)濃度は有意に低下し(191.8±43.2 ⇒ 161.7±23.8μg/mL,p<0.05),イコサペント酸濃度/アラキドン酸濃度(EPA/AA)比は有意に上昇した(0.50±0.28 vs. 1.16±0.43,p<0.01)。EPA-E 内服は血清 LDL コレステロール,HDL コレステロール,中性脂肪の脂質プロフィールや血糖値,HbA1c,収縮期および拡張期血圧などには影響を及ぼさなかった。EPA-E 内服は有意に IMT を減少させた(0.970±0.236 ⇒ 0.807±0.112 mm,p<0.05)。さらにこの IMT の減少は EPA/AA 比と有意な相関関係を示した(r=-0.69,p<0.05)。以上のことから EPA-E の内服は血中 EPA/AA 比を改善することにより IMT を減少させることが示された。IMT は動脈硬化の優れたサロゲートマーカーであることから,EPA-E 内服は全身の動脈硬化を退縮させる可能性が示唆された。 -
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Functional dyspepsia(FD)・non-erosive gastro-oesophageal reflux disease(NERD)症例における胃内送気刺激による閾値到達時間の測定
32巻6号(2011);View Description Hide Description -
Functional dyspepsia(FD)・gastro-oesophageal reflux disease(GERD)におけるグルカゴン負荷時胃内送気刺激下胃内圧変化についての検討
32巻6号(2011);View Description Hide Description
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症 例
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pH依存型メサラジン放出調節製剤への変更が有効であった潰瘍性大腸炎の2症例-局所療法剤コンプライアンス不良症例と挙児希望症例-
32巻6号(2011);View Description Hide Description
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