Volume 33,
Issue 12,
2012
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原著
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Therapeutic Research 33巻12号, 1763-1770 (2012);
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Therapeutic Research 33巻12号, 1771-1775 (2012);
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Therapeutic Research 33巻12号, 1777-1781 (2012);
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Therapeutic Research 33巻12号, 1783-1790 (2012);
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目的:2 型糖尿病におけるビルダグリプチン投与による血糖低下効果を,食事負荷試験で評価した。対象と方法:外来通院中の2 型糖尿病患者にビルダグリプチンを単独投与あるいはシタグリプチン50 mgから切替え投与し,投与開始時から3 ヵ月間1 ヵ月ごとにHbA1c測定と食事負荷試験を実施した。ビルダグリプチン単独投与を開始時HbA1c(NGSP)が6.9%以上(高値群)あるいは6.9%未満(低値群)で区分した2 群と,切替え投与(切替え群)の3群で評価した。結果:高値群(33 例)および低値群(32 例)ともにHbA1c は有意に低下し,その低下度はそれぞれ1.34±0.24%,0.40±0.08%であった。切替え群(43 例)ではHbA1c は有意な低下を認めなかった。至適カロリー食(標準体重より算出)を用いた食事負荷後の血糖は,高値群および低値群で有意な低下を示した。ビルダグリプチン投与による体重,脂質代謝および血圧の変化は認められなかった。結語:ビルダグリプチン投与により食後血糖の上昇が抑制され,良好な血糖コントロールが得られた。
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Therapeutic Research 33巻12号, 1791-1806 (2012);
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Therapeutic Research 33巻12号, 1807-1822 (2012);
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セレコックス錠(セレコキシブ)の長期投与時の安全性,有効性および使用実態について調査する目的で,関節リウマチ,変形性関節症,腰痛症,肩関節周囲炎,頸肩腕症候群,腱・腱鞘炎患者を対象として,2010 年4 月~ 2012 年3月の間に全国283 施設において長期特定使用成績調査を実施し,1550 例の症例登録のうち1543 例の調査票が収集され,安全性解析対象は1360例,有効性解析対象は1357例であった。安全性に関して,安全性解析対象1360 例中55 例(4.0%)に68 件の副作用が認められ,使用理由別では,関節リウマチ165例中9例(5.8%),変形性関節症628 例中27 例(4.3%),腰痛症300例中10 例(3.3%),肩関節周囲炎114 例中5 例(4.4%)および頸肩腕症候群85 例中4 例(4.7%)に副作用が認められ,腱・腱鞘炎においては,副作用は認められなかった。主な副作用は,薬疹6件(0.4%),胃炎5件(0.4%),悪心5件(0.4%),上腹部痛4件(0.3%),口内炎4件(0.3%)などであった。疼痛全般改善度(投与後6 ヵ月)における改善率(著明改善および中等度改善)は,関節リウマチ62.0%,変形性関節症67.7%,腰痛症65.0%,肩関節周囲炎79.6%,頸肩腕症候群69.0%および腱・腱鞘炎72.0% であった。VAS(visualanalogue scale)の投与開始時からの変化率(%)(投与後6 ヵ月まで)の平均値(LSmeans;最小二乗平均[ ±SE],[n])は,関節リウマチ- 41.0±3.9%(n=102),変形性関節症-36.9 ±2.3%(n= 306),腰痛症- 36.7 ±2.9%(n = 137),肩関節周囲炎- 39.2 ±4.7%(n= 58),頸肩腕症候群- 45.0 ±6.0%(n = 32)および腱・腱鞘炎- 47.4±5.9%(n = 42)で,いずれの使用理由においても統計的な有意差(p < 0.001)が認められた。投与後12 ヵ月においても変化率(%)の減少は維持されていた。セレコキシブの製造販売後の使用実態下における長期投与時の安全性と有効性を関節リウマチ,変形性関節症,腰痛症,肩関節周囲炎,頸肩腕症候群,腱・腱鞘炎患者を対象として検討したところ,副作用の発現について特記すべき問題は認められず,また疼痛症状に対し高い改善効果ならびに長期にわたり効果が維持されており,本剤の長期投与時の有用性が示された。
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Source:
Therapeutic Research 33巻12号, 1823-1830 (2012);
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背景・目的:アダリムマブは,ヒト型抗ヒトTNF–αモノクローナル抗体であり,クローン病の臨床症状だけでなく病変粘膜の改善も期待できる。しかしわが国において,アダリムマブの内視鏡的な検討は十分なされていない。対象・方法:クローン病患者10 例に対して半年間のアダリムマブ治療を行い,治療前後に症状の評価とともに内視鏡的評価を行った。結果:全例で活動性指標CDAI が改善し,寛解率(CDAI 150 未満)は78%(7/9 例)であった。内視鏡的評価でも全例にてスコアの改善が認められた。ただしCDAI で寛解に至っても内視鏡的に潰瘍の残存する症例が認められた。結論:アダリムマブは,クローン病の臨床症状ならびに病変粘膜を改善し,クローン病治療における一つの選択肢になりうる。また,クローン病の病状把握には,活動性指標だけでなく内視鏡検査の実施も重要である。