治療学
Volume 42, Issue 2, 2008
Volumes & issues:
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扉・目次
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●序説
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- 軽症うつ病
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特集
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- ● 軽症うつ病
- うつ病
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- 日常診療におけるうつ病
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- 日常生活とうつ病
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診断のピットフォール
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[座談会]
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- 軽症うつ病
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■新しい治療■
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症例
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仮性認知症からアルツハイマー型認知症に移行したと考えられた 1 症例
42巻2号(2008);View Description Hide Description仮性認知症にて発症後,アルツハイマー型認知症に移行したと考えられた症例を報告した。初診時は仮性認知症が優勢だったと考えられ,抗うつ薬に反応して認知機能障害は軽快した。アルツハイマー型認知症の合併も考えられたため,塩酸ドネペジルも早期から併用したが,再度認知機能障害が進行した。高齢者の認知機能障害は,治療により改善が期待できる仮性認知症をまず念頭におくこと,また仮性認知症は長期的には認知症へ移行する可能性が高いことを考慮して診療することが重要である。 -
頭痛を主訴とし来院したが,産業医との連携でうつ状態と判明した症例
42巻2号(2008);View Description Hide Description頭痛が主訴の 30 代の男性会社員。当初うつ病の症状はまったくみとめず,内科的な疾患がないか精査を行うも器質的な原因は判明せず,片頭痛,緊張性頭痛などの機能性頭痛とも診断できなかった。その後,産業医との連携で心理社会的,職業的機能低下が明らかとなり,“うつ”状態が考えられた。結局,復職・再休職を経験して,計 6 ヵ月間休職し,うつ病に準じた加療により心身の調子は徐々に回復し,無事職場復帰できた症例である。 -
症状の改善とともに夫婦関係も改善したうつ状態の 2 症例
42巻2号(2008);View Description Hide Description夫婦関係のストレスによりうつ状態を呈しているように思われた症例が,治療経過のなかで夫婦関係とは無関係にうつ症状が変化し,そして徐々に症状が軽快するとともに夫婦関係も改善していった。夫婦関係の悪化には内因性のうつが関与しており,その症状の軽快とともに夫婦関係も改善したものと思われた。精神的ストレスの影に内因性のうつが隠れていることがあるので,常にうつを念頭に置く必要があると思われる。
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