治療学
Volume 43, Issue 3, 2009
Volumes & issues:
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扉・目次
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●序説
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- 個別化医療
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特集
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- ● 個別化医療
- 基礎的観点から
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- 臨床的観点から
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[座談会]
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- 個別化医療
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診断のピットフォール
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■新しい治療■
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症例
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ゲフィチニブ長期奏効後耐性化し,EGFR 遺伝子のT790M 変異が検出されたものの,エルロチニブで全身状態改善がみとめられた進行肺腺癌の 1 例
43巻3号(2009);View Description Hide Descriptionゲフィチニブが長期奏効したのちに耐性化した進行肺腺癌症例で EGFR 遺伝子変異を検索したところ,ゲフィチニブ感受性を規定する L858R 変異と,ゲフィチニブ耐性を規定する T790M 変異が検出された。エルロチニブにも耐性であると予想されたが,その後のエルロチニブ投与によって一時的に全身状態の改善が得られた。この症例および各種文献より,バイオマーカー検索の意義と EGFR チロシンキナーゼ阻害薬の使い分けについて考察する。 -
遺伝性脊髄小脳変性症(SCA6)の発症前遺伝子診断
43巻3号(2009);View Description Hide Description遺伝子検査を含む遺伝相談には,それに伴って予測されるさまざまな問題に適切に対応する必要があり,遺伝専門医らによる遺伝カウンセリングの重要性が強調されている。特に発症前診断については慎重に対応することが求められる。本稿では,SCD の発症前診断を実施し,検査結果を含め,得られた情報を有効に将来設計へとつなぐことができたケースの遺伝カウンセリングプロセスを紹介する。 -
術前の個別化治療により病理学的完全奏効が得られた乳癌の 1 例
43巻3号(2009);View Description Hide Description症例は 64 歳,女性。右乳癌 T2N1M0,エストロゲン受容体(ER)(100%),プロゲステロン受容体(PR)(70〜80%),Her−2(1+),グレード 3 の診断で術前化学療法 FEC100 を開始した。FEC100 4 サイクル後の効果判定では進行停止(SD)であり,続くドセタキセル 2 サイクル後も若干縮小傾向をみとめたが,現状では病理学的完全奏効(pCR)が期待できないと判断し,レジメンを TC(ドセタキセル+シクロホスファミド)へ変更した。TC 療法 2 サイクル後には腫瘍は著明に縮小し,最終病理診断で pCR が確認された。
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治療の歴史
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DI 室Q&A
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