治療学
Volume 44, Issue 9, 2010
Volumes & issues:
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扉・目次
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序説
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総説
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診断/治療のピットフォール
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新しい治療
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座談会
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症例
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C 型肝炎に合併した自己免疫性肝炎の一例
44巻9号(2010);View Description Hide DescriptionC型慢性肝炎(CHC)には,抗核抗体などの自己抗体陽性や免疫グロブリン高値,肝外臓器で自己免疫疾患を合併するなど,自己免疫性肝炎(AIH)との鑑別に難渋する症例も経験される。また,このような症例での治療法の選択には注意が必要である。今回,臨床検査値および肝生検所見より病態の主座は C 型肝炎ウイルス(HCV)であると診断し,ペグインターフェロンおよびリバビリン併用療法を選択し,HCV−RNAの陰転化および肝機能検査値の持続正常化が得られたHCV陽性AIH症例を経験した。CHCとAIHでは治療法が異なり,各症例の病態を十分に検討し,適切な治療法を選択することが重要である。 -
若年者の軽度の慢性肝障害の一例
44巻9号(2010);View Description Hide Description健康診断が普及し,若年者の肝障害がしばしば発見されている。6か月以上持続する肝機能異常は慢性肝疾患と定義され,一般には肝炎ウイルスの持続感染や自己免疫異常,アルコール常習によるものが多い。当院に成因不明肝障害として紹介された若年患者は,肥満を伴わない非アルコール性脂肪肝炎(NASH)であった。若年者の軽度慢性肝障害では,NASH も念頭に置く必要がある。 -
イノシシ肝の喫食による重症 E 型肝炎の一例
44巻9号(2010);View Description Hide Description日本で分離されるE型肝炎ウイルス(HEV)の多くはgenotype3と4であるが,genotype4は病原性が強く重症化しやすい点が臨床上重要である。genotype4は北海道での感染例が多いが,日本各地でgenotype4の散発例による重症肝炎が報告されている。本症例は静岡県において発症したHEVgenotype4による重症E型肝炎であり,入院時より積極的な人工肝補助療法を行い救命しえた。
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治療の歴史
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DI室Q&A
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