Volume 26,
Issue 10,
2010
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目次
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ブレインナーシング 26巻10号, 958-959 (2010);
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特集
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術後の看護がわかる イラストでばっちり学べる 疾患別脳神経外科手術
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ブレインナーシング 26巻10号, 961-961 (2010);
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ブレインナーシング 26巻10号, 962-965 (2010);
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ブレインナーシング 26巻10号, 966-969 (2010);
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くも膜下出血の原因の大半は,破裂脳動脈瘤です.脳動脈瘤にはさまざまな種類があり,形状からの分類(.状,紡錘状)や発生原因からの分類(先天性,血行性,解離性,感染性,外傷性,腫瘍性)などがあります.分類の詳細については専門書に譲るとして,ここでは破裂脳動脈瘤の大半を占める.状動脈瘤の治療について説明します.
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ブレインナーシング 26巻10号, 970-973 (2010);
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脳内出血は,多かれ少なかれ直接脳を破壊してしまう疾患です.脳内出血での手術治療の役割は,血腫を取り除いて血腫周囲の脳の圧迫を少なくして,二次的に起こる脳の損傷を最小限度にすることです.現在のところ開頭血腫除去術は,全身麻酔が可能で血腫量が多い被殻出血,小脳出血,そして皮質下出血で適応があります. 一方,内視鏡的血腫吸引術はエビデンスがまだ少ないですが,臨床の現場では徐々に施行されつつあります.全身麻酔がかけられなかったり,中等量の出血量の患者に適応があります.本稿では代表的な術式をイラストで示しながら解説します.
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ブレインナーシング 26巻10号, 974-977 (2010);
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バイパス術とは,さまざまな病態で頭蓋内の血流が不足する場合,頭蓋内外の血管同士を吻合し,新しい血液の流れ(頭蓋外→内)を作る手術のことです.適応としては,おもに以下が挙げられます. ①内頚動脈閉塞(片側もしくは両側),中大脳動脈閉塞もしくは狭窄がある場合で,画像・臨床症状により脳虚血が証明された場合. ②もやもや病. ③脳動脈瘤や脳腫瘍の手術時に,太い主幹動脈を犠牲にしなければならない場合の前処置. バイパスに用いる血管と吻合する部位は,太さなどによっていろいろあります.ここでは最も一般的に用いられている,STA(superfi cial temporal artery,浅側頭動脈)-MCA(middle cerebral artery,中大脳動脈)バイパス術について説明します.
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ブレインナーシング 26巻10号, 978-982 (2010);
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頚動脈に動脈硬化が生じる頚動脈狭窄症は,2008 年4 月1 日より頚動脈用ステントと遠位塞栓防止用デバイスが保険収載されたことで関心が高まっている疾患です.本稿では頚動脈狭窄症に対する頚動脈内膜.離術(CEA:carotid endarterectomy) について手順を記し,術後の合併症が起こりえるポイントを示します.本稿によりCEA の術後の看護における,観察項目の理解を深めていただければと考えます.
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ブレインナーシング 26巻10号, 983-986 (2010);
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ブレインナーシング 26巻10号, 987-991 (2010);
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ブレインナーシング 26巻10号, 992-995 (2010);
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近年の画像技術と手術支援機器の進歩により,悪性神経膠腫(グリオーマ,図1)を代表とする悪性脳腫瘍に対する腫瘍摘出術は大きく様変わりしています.また,悪性神経膠腫は摘出率98%以上なら長期生存率が高まることも証明されています.しかし摘出率を上げる一方で,大きな神経学的後遺症も考慮しなければなりません. この分野で行われている最先端の手術は“ 安全にかつ最大限の摘出” を目標とするため,従来の開頭術に加え,以下のようなさまざまな手術支援システムが導入されています.①術中ナビゲーションシステム(図2),②術中蛍光診断,③神経モニタリング,④覚醒下手術,⑤術中MRI/CT.これらを加えることで手術も複雑化し,手術時間も長くなる傾向にあります.
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ブレインナーシング 26巻10号, 992-995 (2010);
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近年の画像技術と手術支援機器の進歩により,悪性神経膠腫(グリオーマ,図1)を代表とする悪性脳腫瘍に対する腫瘍摘出術は大きく様変わりしています.また,悪性神経膠腫は摘出率98%以上なら長期生存率が高まることも証明されています.しかし摘出率を上げる一方で,大きな神経学的後遺症も考慮しなければなりません. この分野で行われている最先端の手術は“ 安全にかつ最大限の摘出” を目標とするため,従来の開頭術に加え,以下のようなさまざまな手術支援システムが導入されています.①術中ナビゲーションシステム(図2),②術中蛍光診断,③神経モニタリング,④覚醒下手術,⑤術中MRI/CT.これらを加えることで手術も複雑化し,手術時間も長くなる傾向にあります.
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ブレインナーシング 26巻10号, 996-998 (2010);
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ブレインナーシング 26巻10号, 999-1002 (2010);
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ブレインナーシング 26巻10号, 1003-1006 (2010);
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ブレインナーシング 26巻10号, 1007-1010 (2010);
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ブレインナーシング 26巻10号, 1011-1014 (2010);
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解剖学的に脊髄は7 個の頚椎(首),12 個の胸椎(胸),5 個の腰椎(腰)を含めた計31 個のばらばらの骨を積み重ね,それぞれを筋肉,靱帯,椎間板で固定し1 本の柱を形成しています.それぞれ骨の形や大きさに特徴があり,術後管理をするうえで,若干安静度に違いを認めます.重要なことは手術の種類はなんであれ,頚椎,胸椎,腰椎における骨の切除範囲で,外固定の有無および使用期間,安静度が決定することです.また,ねじや棒を使って補強する“ インストゥルメンテーション” もあり,それぞれについて説明します.
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巻頭カラー
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いのちの輝き~脳腫瘍の子どもたち~
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ブレインナーシング 26巻10号, 953-953 (2010);
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短い時間で楽しく読める・じっくりわかる 神経解剖ナビゲーション
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ブレインナーシング 26巻10号, 954-955 (2010);
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拝見!ちょいわざくふうモノ
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ブレインナーシング 26巻10号, 956-956 (2010);
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第2特集
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フットケアのABC
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ブレインナーシング 26巻10号, 1033-1033 (2010);
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ブレインナーシング 26巻10号, 1034-1040 (2010);
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フットケアを考えるときに,なぜ脳神経疾患と関係があるのか?と思われる方もいると思います.まずは“ フットケアとはいったい何だろう? ” ということを考えてみましょう.フットケアというのは,その名のとおり足(フット)の観察と,足病変に対する評価,診断,治療(ケア)です.よく考えてください.脳神経疾患で足の症状は結構あります. 今回は,脳神経疾患にかかわる足病変について解説し,日常の病棟,外来でフットケアを実践するための理解を深めましょう.
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ブレインナーシング 26巻10号, 1041-1045 (2010);
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糖尿病患者は増加の一途であり,いろいろな疾患に加え糖尿病を持っている患者が増えています.糖尿病は三大合併症(網膜症,腎症,神経障害)だけでなく,動脈硬化性疾患(虚血性心疾患,脳血管障害,下肢の閉塞性動脈硬化症)の合併のリスクが高くなります.合併症を併発することでさらにセルフケアを困難にすることが多く,患者の状況に応じた支援がポイントです. ここでは, 患者のQOL(quality of life,生活の質)に影響する足潰瘍・壊疽を予防するための観察・アセスメント法,そしてセルフケア支援について解説します.
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ブレインナーシング 26巻10号, 1046-1048 (2010);
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ブレインナーシング 26巻10号, 1049-1050 (2010);
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一般的にフットケアを行う場合,最初にアセスメントを行いますが,脳神経疾患患者は意識障害,神経障害などにより,症状を訴えられない,あるいは自覚しないことも多いです.そのため,患者の訴えを待つのではなく,看護師が積極的に問題を探す姿勢が必要です. 年齢, 基礎疾患,ADL(activities ofdaily living,日常生活動作)など全体像から局所である足へと視点を下ろし,問題を把握,そして必要なケアを提供する必要があります.とくに基礎疾患として下肢の浮腫を起こしやすい心不全や腎不全,下肢の壊死の原因となる糖尿病や閉塞性動脈硬化症の有無を把握することが重要です.
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ブレインナーシング 26巻10号, 1051-1054 (2010);
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「脳神経疾患」と言っても,その範囲は血管疾患,神経疾患,外傷,感染症などさまざまです.また,年齢や性別などによってもかかりやすい疾患に違いがあります.ですので,一概にまとめられない部分もありますが,ここでは脳神経疾患を持つ患者に共通する特性とケアについてを,大まかに述べたいと思います. 脳神経疾患を持つ患者に対してセルフケアを行う際に最も考慮しなければいけないことは,どの部分を自分で行うことができ,どの部分は他者の手をどれだけ借りる必要があるのかということを,セルフケア指導を行う前にきちんと把握しておくことです.そして,どういった器具やマンパワーを活用できるのかということを,主治医や理学療法士,ケアマネージャー,福祉用具プランナー,義肢装具士などと相談しながら検討していくことが大切です.こうした他職種を活用する場合,病院などの施設内の専門職以外にも,退院後にかかわる可能性のある在宅支援の専門職の介入を求めることも必要です. また,脳神経疾患は,発症から症状固定まで約6 カ月間は経過観察する場合がありますので,患者の症状の変化に流動的に対応していくことも,セルフケアを考えるうえでは大切なことです.病状によっては,自身で物事を判断することが困難になったり意思の疎通が難しくなる場合もありますので,キーパーソンとなる人物を把握し,介入していきましょう.
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ブレインナーシング 26巻10号, 1055-1057 (2010);
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DVT(deep vein thrombosis)とは,深部静脈血栓症のことです.おもに下肢の深部静脈内に血栓が生じる病態で,その血栓が血流に乗って上流に流れていくと,肺動脈に詰まって肺血栓塞栓症(PTE:pulmonary thromboembolism)を引き起こし,最悪の場合,死に至ることがあります.長時間飛行機に乗っていた場合に起きるDVT によるPTE は,いわゆるエコノミークラス症候群として有名です.これは長時間にわたる窮屈な姿勢による下肢静脈の血流のうっ滞,脱水による血液凝固能の亢進などといった要因が重なって発症します.その他,DVT やPTE の危険因子としては,肥満,長期臥床,大手術,がん,凝固異常,外傷,骨折,妊娠,出産などが知られています.
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連載
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お勉強
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スッキリ解決!Q&A
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ブレインナーシング 26巻10号, 1015-1015 (2010);
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グルメナースの雨夜の症例検討会 SAH解離性動脈瘤①
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ブレインナーシング 26巻10号, 1058-1064 (2010);
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看護に生かせる海外文献この1本!
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ブレインナーシング 26巻10号, 1065-1065 (2010);
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病棟薬剤師に聞く 脳神経疾患ナースのためのくすりの知識
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ブレインナーシング 26巻10号, 1066-1070 (2010);
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抗血小板薬としては世界で初めての口腔内崩壊錠であるプレタール. OD錠(一般名:シロスタゾール)が登場しました.服薬のアドヒアランス (コンプライアンス)の向上のために薬剤の剤形に関していろいろと工夫がなされてきましたが,製剤作成の技術が特段に進歩し,徐放化とともにOD 錠化が進んでいます.今回は,番外編としてOD 錠に関する疑問について静岡県立大学の並木徳之先生に解説をお願いしました.
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エッセイ・読みもの
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忘れ得ぬナース&ドクター
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ブレインナーシング 26巻10号, 957-957 (2010);
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脳をくすぐる一冊
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ブレインナーシング 26巻10号, 960-960 (2010);
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晴れのちくも膜下出血,そしてその後
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ブレインナーシング 26巻10号, 1018-1019 (2010);
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全国施設情報
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おしえて!全国脳神経疾患病棟 看護のくふう
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ブレインナーシング 26巻10号, 1020-1023 (2010);
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わが国では急速な高齢化にともない,脳卒中,とくに脳梗塞の患者数も増加傾向にあります.治療の進歩により脳卒中の死亡数は減少し,社会復帰できる患者も増えています.慢性期の治療は再発の予防ですが,危機感のある急性期から再発の予防を始めることで実効性が高まると期待されます.そこで当院では,SCU(stroke care unit,脳卒中治療室)の開設に伴い,2009 年4 月より脳卒中教室(以下,教室.図1)を開始しました.これまでの教室での取り組みを紹介するとともに,今後の課題について考察します.