ペリネイタルケア
Volume 28, Issue 4, 2009
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特集
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- ビジュアルで理解,ドリルで確認 周産期ケアの基本手順㈰妊娠・分娩編
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- ビジュアルで理解,ドリルで確認 周産期ケアの基本擬手順㈰妊娠・分娩編
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02 内診
28巻4号(2009);View Description Hide Description性器の局所的診察を内診と呼び,外陰部の視診,腟鏡診,双合診,直腸診が含まれるが,妊婦健診時に直腸診を行うことはない.内診を施行するときは,視診,腟鏡診,双合診の順に行う. -
03 経腹超音波検査
28巻4号(2009);View Description Hide Description経腹超音波検査は妊娠時の画像診断の第一選択で,超音波断層法,超音波ドプラー法,3 次元超音波などがある.妊娠中期以降の胎児およびその付属物などの観察に用いる. -
04 腹囲・子宮底長の測定
28巻4号(2009);View Description Hide Description妊婦健診では,妊娠16 週(5 カ月)以降から出産まで,腹囲・子宮底長の測定を行う.妊娠週数に伴う連続測定は,胎児の発育を評価する指標となる観察事項のうちの一つである. -
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06 妊娠期の乳房ケア
28巻4号(2009);View Description Hide Description母乳育児支援で大切なことは,母乳育児への動機づけである.妊娠中に乳房の生理的変化や母乳育児の利点をしっかり理解してもらう.助産師は妊婦の意向に沿えるように援助,情報提供を行っていくことが大切であり,妊娠期からのセルフケア能力を高めていくかかわりが重要であると感じている. 妊娠期に乳房ケアを行うことで乳頭・乳輪が柔らかくなり伸展性が出て,乳頭トラブルを起こしにくくなる.また陥没・扁平乳頭でも,乳輪部の柔らかさ,児の抱き方や乳頭の含ませ方次第で直接授乳が可能になる. -
07 分娩体位
28巻4号(2009);View Description Hide Description近年,分娩時の体位は仰臥位だけでなく,産婦にとって自由な体位を選択できるようになった.そこで助産師は産婦の分娩体位に合わせ,快適で安全な環境を提供しなければならない. 分娩体位には仰臥位,座位,蹲踞位,側臥位,立位,四つん這いなどがある.その中でも,当院では主に,仰臥位,側臥位,四つん這いで出産する人が多い.それぞれの利点や欠点を理解したうえで分娩介助を行うことが大切である. -
08 分娩監視装置の装着
28巻4号(2009);View Description Hide Description分娩監視装置は,胎児心拍と子宮収縮の変化を同時に記録する装置で,胎児が良好な状態(正常基線・正常細変動・一過性頻脈)にあるかどうかを判断する. -
09 産痛緩和
28巻4号(2009);View Description Hide Description身体的な支援だけでなく,精神的な支援を受けることにより,産婦の産痛に対する感受性は変化する.産婦が積極的に自分のお産に向き合うためには,妊娠中からの支援が大きくかかわってくる. -
10 カンガルーケア
28巻4号(2009);View Description Hide Description1979 年,南米コロンビアのボゴタで保温・母乳哺育・愛着形成を目的として極低出生体重児を対象に始められたのが最初である.母親(父親)が素肌と素肌で触れ合うように児を胸に抱くことをカンガルーケアと言い,産後のスキンシップのひとつである. -
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連載
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- 何がわかる? どう使う? 画像でみる産科学
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- 場面別にひもとく 産婦人科診療ガイドライン
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- 使える! 助産ケアのエビデンス
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振動音響刺激は,胎児の予後を予測する検査方法として適当か?
28巻4号(2009);View Description Hide Descriptionほとんどの施設で,妊娠期に外来にて,ノンストレステスト(NST)を実施するようになりました.その際,振動音響刺激(vivro-acoustic stimulation;VAS)装置をモニター近辺に置き,使用している施設もあるようです.VAS 装置は,NST でnon-reactive な場合に,母体の腹壁よりVAS 装置で振動刺激を与えることによって,胎児が睡眠期にあるのか,胎児機能不全であるのかを鑑別するために使用されています.ところで,胎児の予後を予測する方法として,VAS は本当に適切なのでしょうか? NST を実施する看護者が,VAS の使用を検討する際に役立つ情報として,どこまでその実態が明らかになっているのかを調べてみました. - 変わるアジアの妊娠・出産
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生まれてすぐにあげるもの,母乳・離乳食
28巻4号(2009);View Description Hide Description「東南アジアにおける近代化とリプロダクションの変容」( 科研・基盤研究B) をテーマに,2006 〜2008 年の3 年間にわたって,松岡悦子班(幅崎麻紀子,宮薗夏美,嶋澤恭子,小浜正子)で調査を行い,産後2 〜 10 日と約2 カ月後の2 回,各国約100 名(日本は508 名)の女性にアンケートに答えてもらった.調査地は,インドネシア(インドネシア西ジャワ州ボゴール県チレブット地区),韓国(ソウル・インチョン),中国(上海),日本(名古屋・大阪・茨城・東京・旭川・札幌),ネパール(カトマンズ),ベトナム(フエ),モンゴル(ウランバートル・ゴビ),ラオス(チャンパサック県パクセー市)の8 カ国である. 近代化の波に乗って,個別の文化が色濃く反映された妊娠・出産が,少しずつ変貌しつつあるさまを,追いかけてみたい. - 国境の町サンディエゴの産科病棟から グローバル社会のお産の行方
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多民族国家
28巻4号(2009);View Description Hide Descriptionアメリカ合衆国はさまざまな人種や文化で構成された多民族国家です.北米先住民,ヨーロッパ・アフリカ・アジア・中近東・中南米からの移民,両親が異なる民族背景を持つ人たちなど,アメリカに住む人の民族背景は本当に多様です.黒人という人種にしても,アメリカに何世代も住んでいるアフリカン・アメリカンと呼ばれる人たち,アフリカで生まれ育って移民として移住してきた人たち,ジャマイカなどカリブ海諸国からの移民など,背景はさまざまです.外見は同じでも,それぞれに異なった文化や宗教を持っています.見た目や偏見で人を判断するのではなく,人それぞれに独自の文化的背景が存在することを理解したうえで接することがとても大切です. - 助産婦の歴史
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現代の助産婦(その10)
28巻4号(2009);View Description Hide DescriptionここではTowler ら1)にしたがって第二次,第三次と表現してきたが,これらは[第一次]助産婦法の改正であって,別の助産婦法が成立したわけではない.1918(大正7)年は第一次世界大戦が終了した年であり,近代が終わった年とこの連載ではしてきた.そこで第二次助産婦法(The second midwivesact)を現代のところで記述することを躊躇して,1926(大正15)年の第三次助産婦法のほうを前回書いたのであるが,助産婦法は活動の基底をなすため,順序は逆になったものの,ここで第二次についても記しておきたい.
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エッセー・読み物
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- Story of Colors
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- コウノトリ 再び大空を飛ぶ
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- 遠き国より マダガスカル シスター牧野からの手紙
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施設レポート
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- わたしのまちのいきいきスタッフ
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