ペリネイタルケア
Volume 29, Issue 5, 2010
Volumes & issues:
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目次
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特集
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- 「なぜ起こる?」を知って上手に乗り切る 産前・産後のマイナートラブル解決法33
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- 産前編
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- 産後編
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- 新生児編
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連載
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- 何がわかる? どう使う? 画像でみる産科学
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- 自然分娩のメカニズムを解明する アクティブバース・サイセンス
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アクティブバースと産痛
29巻5号(2010);View Description Hide Description産痛は陣痛による子宮収縮,頸管の開大,腟管の拡張,外陰皮膚の伸展などにより発生するが,長時間におよぶ激しい痛みは生体にとって大きなストレスとなるため,β - エンドルフィンに代表される体内モルヒネ様物質が疼痛抑制系神経を介して産痛を緩和するだけでなく,脳内報酬系神経を賦活化して出産後に多幸感をもたらす仕組みが存在する.自然分娩推進者は,この感覚に意義を認めるため,薬物により産痛を除去する無痛分娩には否定的である. - 哺乳を科学する 画像研究からみえてきたもの
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乳児における下顎の発達および授乳法にかかわる歯科医学からの知見
29巻5号(2010);View Description Hide Description前号で,乳児の上顎歯槽部・口蓋は,乳汁を吸啜するときの舌の運動様式に合致した形態になっていることを紹介しました.つまり,母乳栄養の乳児の口蓋は,歯槽弓の内方に存在する傍歯槽堤が発達して哺乳窩を形成しており,母親の乳首を捕捉しやすい形態となっているのです.一方,人工栄養の場合は吸啜の際,乳首にさほどの機能圧を加える必要がないことから,傍歯槽堤はあまり発達していません.逆に硬い人工乳首を上下顎の歯槽部間に介在させることよって,上顎前方の歯槽部はやや突出しています. 松原まなみ先生の研究結果からも,哺乳びんからの吸啜は母乳栄養よりも下顎の運動量が少ないことが明らかです.それでは,運動量の違いや吸啜時の舌運動の相違によって下顎の形態は異なっているのでしょうか? そこで今回は,母乳栄養および人工栄養における,乳児の下顎歯槽弓の形態的相違に関する研究結果1)を紹介します. また,本企画の主旨からは少し逸脱しますが,著者の長年の調査から明らかになった,歯科的に見た母乳の利点と欠点についても紹介します.これまで,歯科と医科および助産師間などにはそれぞれの見解に温度差がありました.しかしながら,育児を支援し子どもの健全な成長・発達を保証するという目的に相違点はありません.本文が,これまでの齟齬を解消し,さまざまな職種の方々のコラボレーションのお役に立てば幸いです. - 使える! 助産ケアのエビデンス
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助産師主導のケアは,妊娠中の女性に対してどのような効果があるのだろうか?
29巻5号(2010);View Description Hide Description分娩施設の減少が進む昨今,正常分娩を扱うことができる助産師の働きが注目されてきています.助産師が中心となって分娩を扱う場所には地域の助産所や院内助産所がありますが,安全面で不安を感じる女性もいるのではないでしょうか.そこで今回は,妊娠中の女性に対する助産師主導のケアは,その他のケアと比較してどのような効果があるのか,そのメリットとデメリットを検討してみます. - 胎児染色体スクリーニングの新しい展開と最近の進歩
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遺伝カウンセリングの現状と諸外国の状況
29巻5号(2010);View Description Hide Description本連載ではこれまで,American College ofObstetricians and Gynecologists(ACOG)の指針1,2)に基づく検査診断のあり方について述べてきた.本稿では,遺伝カウンセリングにおいて,こうした検査診断の情報をどのように扱うか概説したい. - 助産婦の歴史
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エッセー・読み物
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- 周産期の未来に向けて
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- 子育てに生かしたい年中行事
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- 遠き国より マダガスカル シスター牧野からの手紙
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