オペナーシング
Volume 21, Issue 5, 2006
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特集
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- まるごと理解!各科手術の基礎知識
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1 keyhole surgeryでつかむ 脳神経外科手術の特徴と介助ポイント
21巻5号(2006);View Description Hide Description最近, 脳神経外科領域でも低侵襲手術(minimally invasive neurosurgery)が求められている.Conventional neurosurgery に関する手術に関してはすでにいくつかの手順書や注意点が述べられている1,2,3).筆者はminimally invasiveneurosurgery(keyhole surgery)4,5)を行ううえで特に必要と考えることを述べたい.脳神経外科手術における低侵襲とはどのようなことだろうか.筆者は表1 のように考える.このなかで,手術室看護師が関与できることはたくさんある.最も汎用される前頭側頭開頭におけるkeyhole surgery6)を例にとって解説したい. -
2 標準開胸下肺葉切除術でつかむ 肺外科手術の特徴と介助ポイント
21巻5号(2006);View Description Hide Description日本胸部外科学会の全国アンケート調査によると,呼吸器外科手術件数は年間47,000 件以上(2003 年)に及び,そのうち,原発性肺癌の手術が約21,000 件(44 %),続いて気胸手術が9,400件(19 %)を占め,以下,転移性肺腫瘍3,800 件(8 %),縦隔腫瘍3,100 件(6 %)の手術となっている.近年の肺外科の特徴として,肺癌,転移性肺腫瘍や一部の縦隔腫瘍などを合わせて約60 %が悪性疾患を対象とすることが挙げられる. -
3 幽門側胃切除術でつかむ 消化管外科(上部・下部)手術の特徴と介助ポイント
21巻5号(2006);View Description Hide Description消化管外科における疾患の特徴としては,癌の手術が多く,腹部では胃癌・大腸癌が中心となることが挙げられる.癌の手術では,リンパ節郭清や血管の処理が癌の進行度,部位などに左右される.癌を治す手術(根治手術)をめざすわけで,切除範囲も重要になる.手術の良し悪しでその患者の生命予後を左右すると言っても過言ではない.最良の手術は術者だけでは成り立たず,助手,器械出し看護師,外回り看護師,ならびに麻酔科医のチームワークに支えられている.特に術中の器械出しの手順やタイミング,不測の事態に対応する特殊器具の知識など,器械出し看護師には専門性の高い医学知識が要求されている. -
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5 腰椎後方手術でつかむ 整形外科手術の特徴と介助ポイント
21巻5号(2006);View Description Hide Description整形外科手術は全身を対象としているため,何種類ものアプローチがあり,使用する器具も異なっている.そのため手術室看護師に複雑なイメージを持たれることが多い.整形外科手術を大きく分けると,上肢・下肢・脊椎の手術に分けることができるし,神経・腱を扱う手術,骨・関節を扱う手術,脊椎・脊髄を扱う手術,内視鏡手術と分けることもできる.今回は,症例数の多い腰椎後方手術を中心として,脊椎外科手術の基礎と流れを明らかにする. -
6 卵巣嚢腫に対する腹腔鏡下手術でつかむ 産婦人科手術の特徴と介助ポイント
21巻5号(2006);View Description Hide Description産婦人科領域における手術対象臓器は,主に子宮,卵巣,卵管といった生殖臓器である.それらの手術方法は,現在では多くが腹腔鏡下手術で行われており,必要とする装置類や器具類,手術手法などは他科の内容とも共通していることも多い.本稿では,よく施行されている良性の卵巣餒腫に対する腹腔鏡下手術に的を絞り,手術室として必要な準備と介助のコツなどについて紹介する
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特別企画
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新連載
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- 器械出しの奥義 整形外科編
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大鞁骨転子部骨折に対するCHS 手術
21巻5号(2006);View Description Hide Descriptioncompression hip screw 法(以下CHS)は高齢者に多い大鞁骨頸部骨折の中で,外側骨折(転子部)に対して一般的に用いられる手術方法である.その成績はおおむね良好であるが,不安定型を中心に成績不良例も散見される.手術は解剖学的に整復し,強固な内固定を行い,早期離床による合併症の予防,骨癒合が得られるようにすることである.各患者によって骨折型が異なっており,症例に応じた整復操作が必要となる.今回は当院で行っているCHS による大鞁骨骨接合術を供覧する.
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連載
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- Q&A でわかる 麻酔の基礎と看護のポイント
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- 事例で学ぶ 実践!周術期の体温管理
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- 手術室のクリニカルパス
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術前訪問とパス
21巻5号(2006);View Description Hide Description当院は2002 年9 月に麻酔前投薬を廃止するに伴い,患者様の歩行入室を導入した.導入当初は歩行入室を希望されない方がおられると考えて入室基準を設け,「前投薬がなく自立歩行ができる方」を対象に患者選択型とした(本誌vol.19 no.6 p.612-4 参照).歩行入室が定着するに伴い,患者様や医療者側の認識にも変化が現れたことから,患者選択型の術前説明に見直しが求められ,これまで改良を続けてきた.その過程を紹介し,今後のクリニカルパスでの術前訪問のあり方について,当院の考え方を述べる. - あなたならどうする? 患者・医療者を守る手術室の安全対策
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- クイズで覚える手術室の略語
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- 感染エキスパートに聞く! 手術室の感染対策EBM&HOW TO〈最終回〉
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レポート
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- OPE ROOM
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長岡赤十字病院
21巻5号(2006);View Description Hide Description新潟県の基幹災害医療センターとして,災害発生時における医療施設の中心的役割を担う長岡赤十字病院.2004 年10 月に中越地方を襲った地震の時も,日頃からの訓練の成果を発揮し,大きな役割を果たした.リスクマネジメント能力に優れた同院の手術室を取材した.
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エッセイ
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その他
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