Volume 22,
Issue 10,
2007
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特集
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ひとり立ちを応援!新人の起こしやすいミスと指導ポイント
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オペナーシング 22巻10号, 1075-1075 (2007);
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オペナーシング 22巻10号, 1076-1081 (2007);
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先輩看護師は,新人が一日も早く患者さんに安全・安心・安楽なケアを提供できるように,多くのプログラムを用意し一生懸命指導しています.そして,毎日行った看護の評価を行い,その評価が自信につながるよう関わっています.新人は何事もあいまいにしないために,よく聞き・話し・相談し,謙虚に学ぶ姿勢を持つことが大切です.常に互いに話し合い,わかり合うことで信頼関係が築かれていきます.
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2.新人の起こしやすいミスとその対策
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オペナーシング 22巻10号, 1082-1085 (2007);
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器械出しを担当していた新人看護師A さんは,手術前に器械台の展開をしていた.滅菌コンテナからペアン,コッヘル,剪刀……そして筋鉤を次々に器械台へと並べていった.外回り看護師はA さんが展開している器械台を見て,筋鉤が写真のように並べられていることに気がつき,不潔であると指摘した.
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オペナーシング 22巻10号, 1086-1089 (2007);
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A さんは喉頭全摘出術の患者さん入室後,心電図モニターの電極を,赤色を右肩の後ろ,黄色を左肩の後ろに,緑色を乳頭の上に貼った.しかし,心電図の波形が出ず,麻酔科医が緑の電極を左側腹部に貼りかえると波形が出た.Aさんは配属時のオリエンテーションでⅡ誘導がモニタリングできるよう赤を右肩,黄色を左肩,緑を右胸に貼ると教えられ,今日は頭頸部手術ということも考慮し実践したつもりだったが,なぜ波形が出なかったのか理解できない
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オペナーシング 22巻10号, 1090-1094 (2007);
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腹腔鏡下子宮全摘出術で,執刀医が組織を把持するために鉗子を器械出し看護師A さんに指示した.A さんは指示された鉗子を手渡した.執刀医は,それで組織を把持しようとしたが,うまく鉗子が開かず組織を把持できなかった.外回り看護師はただちに同じ器具を出し対応した.A さんに確認すると,手術までに時間がなく,器械・ガーゼカウントを行うことで精一杯で,器械の点検はできていなかった.
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オペナーシング 22巻10号, 1095-1099 (2007);
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開腹術の外回りを担当したA さん.自動ガーゼ出血量測定装置を用いて出血量を測定していた.機械にガーゼを投入した時はカウント枚数を目視確認するとともに,10 枚1 組でガーゼ枚数を再確認するようマニュアルで決められていたが,A さんは他の業務に追われ再確認ができないまま閉腹前のガーゼカウントとなった.機械のカウント枚数でガーゼカウントを行ったところガーゼが1 枚足りず,術野を探してもらったがやはり1 枚足りなかった.器械出し看護師に人を集めるよう促され,A さんは応援を呼び,ガーゼ枚数を数え直した結果,実際の枚数より機械のカウント枚数が1 枚少ないことがわかった.
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オペナーシング 22巻10号, 1100-1103 (2007);
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乳癌の温存手術中,センチネルリンパ節が摘出された.新人の器械出し看護師A さんは,摘出された組織を医師に確認せず器械台の上で保管していた.医師はいつものように,術中迅速組織検査に組織を提出してくれると思っていたため,何も言わなかった.手術中,迅速診断の結果が遅いことに医師が気づき,組織の提出ができていないことが発覚した.
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オペナーシング 22巻10号, 1104-1109 (2007);
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手術室は特殊な外科的処置が必要な場であり,針やメスなどの鋭利な器具が最も多く使用されています.また,観血的な処置を行うため血液や体液に接触する機会が多く,他の部署より職業感染を起こすリスクが高く,そのために厳重な職業感染予防が重要になってきます.特に新人看護師は慣れていないことや,技術が未熟であるために針刺しや切創などの職業感染を起こす危険性が高いといえます.そこで今回,職業感染を未然に防ぐために,身近に起こりうる事例と対策を紹介します.
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連載
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器械出しの奥義 心臓外科編
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オペナーシング 22巻10号, 1044-1047 (2007);
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今回は左開胸下の超低体温下循環停止法を補助手段として用いたCrawford 分類Ⅰ型,胸腹部大動脈瘤に対する人工血管置換手術について概説する.この術式においては,中枢側循環停止中における心筋および脳保護の問題,またアダムキュービッツ動脈の再建を含めた脊髄保護の問題があり,比較的難解な手術の一つである.
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これだけは覚えよう! ORナースのための解剖
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オペナーシング 22巻10号, 1048-1049 (2007);
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手順とコツが見てわかる! OPE室必須テクニック
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オペナーシング 22巻10号, 1050-1054 (2007);
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通常の喉頭鏡で挿管が困難な症例は全体の約0.5〜2%といわれています.挿管困難をきたす症例として,開口障害,顔面奇形・変形,舌・扁桃肥大,咽頭疾患,喉頭疾患,気道異物,気管狭窄,頸椎異常,上気道外傷,胸部外傷,病的肥満,胃食道逆流,新生児,未熟児などがあります.麻酔導入前に予測できない挿管困難として,喉頭蓋餒胞や口腔内の血管腫,アナフィラキシーによる気道浮腫などが挙げられます.このような予期せぬ挿管困難症例に対し,いくつかのデバイスをセットした成人用挿管困難キット(表1)を用意しておくと緊急時に非常に便利です.そして手術室のスタッフは,このキットがどのような物品で構成されているか,どこに置かれているかをあらかじめ把握しておく必要があります.
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重症患者の麻酔と看護 ORナースの目のつけどころ・気をつけどころ
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オペナーシング 22巻10号, 1069-1073 (2007);
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赤血球はその内容積の1/3 のヘモグロビン濃度を有しています.貧血とは,血液単位容積中のヘモグロビン濃度,あるいは,赤血球数がなんらかの原因で急性あるいは慢性的に正常値以下に減少した状態です.表1 に貧血の病態生理1)を示します.失血はその経過から急性と慢性に分類されます.急性は,手術中の創傷部位,消化管,腹腔,性器などからの大量の出血であり,はじめは正赤血球性正色素性,続いて小赤血球性低色素性となります.慢性は,少量で長期間にわたる出血であり,小赤血球性低色素性となります.貧血は,原因が何であれヘモグロビン濃度が減少している状態で,疾患名ではないと定義されています.
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ORナースのためのストレスマネジメント
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オペナーシング 22巻10号, 1124-1125 (2007);
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苦しみには3 つあります.過去のつらかったことに心を奪われる苦しみ,やりたいことや解決したいことがうまくいかない苦しみ,そして大切な人を亡くした時の苦しみです.今回は,やりたいことや解決したいことがうまくいかない時に,これまで学んできたストレスマネジメントのスキルを総動員して行う,自分でできるセルフカウンセリングを紹介しましょう.
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クイズで覚える手術室の略語
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オペナーシング 22巻10号, 1126-1126 (2007);
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人工関節の手術で,THA とTKA はそれぞれ何の略?
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手術室ナースのスキルとマインド実践STORY
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オペナーシング 22巻10号, 1131-1137 (2007);
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新人ナースの亜紀は,オペ室にて大奮闘の毎日.本日もやる気満々で仕事に邁進中!!
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レポート
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OPE ROOM
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オペナーシング 22巻10号, 1113-1117 (2007);
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日本で唯一の女性医師養成機関として設立された東京女子医科大学.現在では臓器移植手術など医学の進歩に伴う最先端の手術も数多く行われている.中央手術室・西病棟手術室合わせて年間手術件数1 万件という数字を支える同院手術室を取材した.
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エッセイ
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Message for OR Nurses
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オペナーシング 22巻10号, 1039-1039 (2007);
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手術看護認定看護師Diary 伝えたい!広げたい!わたしたちの活動
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オペナーシング 22巻10号, 1066-1068 (2007);
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手術室看護師と患者の関わりは病棟看護師に比べて短いということから,「手術室の看護って何?」と思う看護師もいます.患者と関わる時間がなければ看護はできないのでしょうか? もしそうだとすると,手術室の看護師は無駄な人員ということになります.それに,時間をかけても看護介入の方法が間違っていれば,患者にとっては何のメリットもありません.人間はいつも本音で話しているわけではないので,患者の思いを聞き出すことは至難の業です.本音を語るのは,患者から見て自分の気持ちを軽く流すことなく,きちんと受け止めてくれそうな人ではないでしょうか?同じ職場,同じチームで働いているのに,患者が自分にしか言わないこと,あるいは自分には話さないことはありませんでしたか? 患者にとって手術を受けるということは,人生における大きな問題なのです.ですから,患者は関わった時間の長さではなく,医師や看護師の言動や態度を見て,話す相手を選んでいるのだと思います.
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COLUMN SQUARE
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オペナーシング 22巻10号, 1074-1074 (2007);
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3 年前,手術室に配属が決まった.まさか自分が手術室に配属になるとは考えていなかったので,戸惑う日々が続いた.器械の名前も用途も曖昧で,敏速な介助ができず,「私は何をしているのか……」と落ち込む日々だった.
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ナースに贈る良質選書
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オペナーシング 22巻10号, 1120-1120 (2007);
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二十一世紀という先行きの見通しのつきにくい時代.それだけに夢も希望も語れる一方,黒い絶望感と不安感に陥ることにもなる時代.こうした時代を生き抜かねばならない人たちにとって,十八世紀に誕生し,わずか二百年余りの間に世界をリードするパワーを造り上げたアメリカ合衆国,そしてその構成員であるアメリカ人のことを知っておくことは,大変に参考になり重要なことだと考えている.学問のあらゆる領域での活力と世界をリードする高い水準の能力は,あのアメリカ人たちの何から生み出されるものなのだろうか.