Volume 23,
Issue 11,
2008
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特集
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根拠がわかる!Basic and Advanced手術室のルール38
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オペナーシング 23巻11号, 1169-1169 (2008);
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オペナーシング 23巻11号, 1170-1179 (2008);
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麻酔導入の介助は,決して単に気管チューブを手渡したり,挿管や薬剤投与を介助したりするだけではない.まず患者の状態を把握すること,つぎに麻酔科医と同じような観点で麻酔を評価して,最も適切な道を模索することであると強調しておきたい.幸い本誌2008 年5 月号には「麻酔介助の基礎とコツ」が特集されているので,本章では少し違う視点で麻酔導入時における高いレベルでの看護師の役割について私見を述べてみた.特にベテランの看護師にはぜひ担ってほしい部分である.
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オペナーシング 23巻11号, 1180-1187 (2008);
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全身麻酔で行われる手術では,手術終了とともに患者を麻酔から覚醒させ,呼吸,循環,意識,痛みなどが安定した状態を確認して病棟へ帰室させることになる.麻酔覚醒時の患者看護上,患者の覚醒過程を経時的に理解し,またその時々で何をどう介助すべきなのか確実に把握することが必要である.これは日本手術看護学会が定めた手術看護基準の術後看護の目標である『麻酔覚醒の援助ができる』を達成させるために重要である.
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オペナーシング 23巻11号, 1188-1194 (2008);
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米国CDC ガイドラインによるSSI 対策に準ずる無菌操作・術後感染予防の観点から,微生物を除去して術野の汚染を防止するため,感染源を絶つ必要がある.清潔・不潔の区別は手術室看護師にとって第一に学ばなければならない大切なことである.何が清潔で何が不潔であるのかを理解できていなければ,無菌状態である術野やその周辺を汚染しかねない.感染を起こすことにより患者の生命が脅かされること,患者にとって有益ではないことを知っておかなければならない.
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オペナーシング 23巻11号, 1195-1205 (2008);
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手術チームの中で,外回り看護師は手術の目的が十分に果たされるように周手術期の環境や状況を整え,患者の安全を保証する役割を担う.特に,麻酔や外科的操作は患者に侵襲を与えるものであるが,患者自身はその侵襲を最小限にとどめるよう意思表示をしたり,危険を回避する行動をとることは困難な状態になる.外回り看護師は,そのような患者の状況を倫理的側面も含めて理解し,緊急時にもすぐに対応できるようにしなければならない.そのためには患者 の入室から退室までの間,外回り看護師が患者の側を離れずケアに集中できるよう,ほかのチームメンバーと協力して入念に準備を行うことが必要である.
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オペナーシング 23巻11号, 1206-1212 (2008);
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事例1 誤認手術防止 全身麻酔下で開腹手術が行われようとしていた.麻酔導入を終え,ドレーピングの後手術の準備は終了.執刀医は「よろしくお願いします」と手術担当者に告げただけで手術を始めようとしていた.
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連載
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認定看護師直伝!器械出しのワザとワケ
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オペナーシング 23巻11号, 1130-1135 (2008);
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本術式は脊柱管狭窄症や腰椎分離すべり症に対して広く行われている手術である.基本的には後方からアプローチし,脊柱管狭窄因子の除去と脊柱管の固定を一期的に行う.椎間板を切除し,椎体間の固定性を強固にするためにインストゥルメンテーションを行う.椎間板内操作時,腰椎後方から進入するPLIF は,神経組織への負担や術中損傷に留意しなければならない.近年,このリスクを軽減するため,椎間板内操作を片側の椎間孔部からすることで片側の椎間関節を温存し,神経組織への侵襲を軽減することができるTLIF も行われるようになってきた.
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達人のコツが写真でわかる さすが!といわれるマスターポイント
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オペナーシング 23巻11号, 1136-1140 (2008);
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本連載では,手術看護認定看護師が,新人さん用の「基本ポイント」と,中堅さん用の「達人ポイント」をわかりやすく解説します.達人だけが知っているスパイスをこっそり教えてもらいましょう!
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手術室で問われるナースの倫理 こんな時どうすればいいの?
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オペナーシング 23巻11号, 1153-1155 (2008);
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開腹手術が行われていましたが,癒着がひどく,出血量が多くなりました.血圧も安定せず,大変な状況です.主治医は術前に,家族に「手術時間は2 時間」と説明していましたが,3 時間を超えてしまいました.外回り看護師A さんは「そろそろ家族へ何らかの説明をしたほうがいいのではないか」と思い始めました.しかし,手術に集中している術者に聞くことができず,手を止めて家族に説明をしてほしいとも言い出せません.家族は予定時間を過ぎて心配していますが,どうしていいかもわからず不安なまま待機しているでしょう.このままA さんは何もしないでいていいのでしょうか?
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がんばるあなたをサポートします 看護研究ガイド
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オペナーシング 23巻11号, 1156-1157 (2008);
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記録の充実を図るため,監査の試みや簡素化を図るための見直しを目的にした看護記録内容に関した論文は,従来から多くの発表がありました.近年では手術室記録に関しての論文発表では,術中の看護をクリニカルパスで表す試みとして,電子媒体などを活用した記録の改善の報告論文が増えてきています.また,電子カルテの導入が増加しており,手術別の記録(クリニカルパス)内容を分析して看護レベルの向上につなげるような研究も出てきているので,電子カルテやクリニカルパスが今後は手術看護の向上に大きな役割を果たす状況に来ているように感じます.
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クイズで覚える手術室の略語
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オペナーシング 23巻11号, 1213-1213 (2008);
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採血に手間取った時などに「早くしないと,コアグっちゃうよ」と言われました.「コアグる」って何?
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ちょこっとアドバイスでらくらく覚える これ何? どうする? 手術器械
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オペナーシング 23巻11号, 1214-1215 (2008);
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■に入る言葉を考えよう! 何をする器械? ①■吸引術(phacoemulsification and aspiration;PEA)の時に,水晶体実質が除去できるように水晶体前.を円形状に切開するために使用します. この工程をCCC(continuous curvilinear capsulorrhexis)といいます.
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OR ナースが知っておきたい 一歩先ゆく情報コーナー
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OR Journal
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オペナーシング 23巻11号, 1222-1224 (2008);
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この推奨業務は,手術用ガウンならびに手術用ドレープの評価,選択および使用に関するガイドラインを示すものである. 手術用ガウンならびに手術用ドレープは,使用している間の患者や医療者を守るという点で安全性が高く,かつ効果がなくてはならない.患者には内因性および外因性の微生物によって汚染される危険性があり,医療者は患者から血液や体液の曝露により,血液を媒介とする多種多様な病原体に汚染される危険性がある.それらを防御する手術用ガウンならびにドレープに求められる品質は,用途や血液・体液の汚染状況によって異なる.
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オペナーシング 23巻11号, 1225-1225 (2008);
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手術患者の安心と安全を保証することは,医療者の責務として至極当たり前のことである.ところが,患者や手術部位の誤認が発生していることも,残念ながら周知のことである.今回紹介する「手術患者誤認・手術部位誤認防止対策」は,それらの誤認を手術室内の問題と限って捉えるのではなく,問題を本質から考え,河野の戦術的エラー対策1)を活用し,医療安全・感染防止を担当する委員会と協力し,さらに患者の視点も重視しながら問題解決をはかった事例報告である2).
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根拠がわかる→だから身につく麻酔レクチャー
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オペナーシング 23巻11号, 1229-1235 (2008);
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「この情報って,根拠はあるのかな??」と思ったことはありませんか? でも,一から根拠<エビデンス>を探すには,時間も手間もかかり,なんとなくそのまんま……そんなあなたのために,本連載は,根拠を示し,ナースが注意すべきポイントと質問をまとめました.明確な根拠に基づいた麻酔の知識を得て,ステップアップしましょう.
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レポートT
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OPE ROOM
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オペナーシング 23巻11号, 1146-1149 (2008);
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東京大学医学部附属病院では,2名の手術看護認定看護師を中心に,一人ひとりを大切に育てるという考えの元,教育システムを構築している.本稿では,各スタッフのキャリアプランを考えた卒後教育や手術室での取り組みについて紹介する.
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エッセイ
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Message for OR Nurses
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オペナーシング 23巻11号, 1125-1125 (2008);
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医療の高度化に伴い,手術看護もより高い専門性を求められている.そして同時に,より高度な安全管理も求められている.現在の医学的知識を反映した最善の医療サービスと,患者個々の価値観と期待に適合する医療サービスを提供することが,安全で質の高い医療を提供することである.したがって,手術看護の専門性を追求しながら熟達した実践と,「安心」「安全」の提供が必須である.
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ナースに贈る良質選書
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オペナーシング 23巻11号, 1145-1145 (2008);
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本書の舞台になっているのは,千葉県のほぼ中央にある東金市と九十九里沿岸部の市町をあわせた山武地域です.この地域でも,ほかと同じように,2004 年に始まった新人医師の臨床研修制度の影響で,大学病院からの医師の引き上げが続きました.その結果,山武地域にある公立3 病院の内科医は,2 年間で3 分の1 にまで減り,病棟を閉鎖したり,救急患者の受け入れを制限したりする事態に直面したのです. 本書では,こうした医療崩壊ともいえる事態に直面したこの地域が,再生に向けて大きく動き始めた状況を描いています.その中心になったのが,千葉県立東金病院です.本書の筆者の一人である平井愛山先生が院長を務めています.