Volume 23,
Issue 12,
2008
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特集
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術中に活かす術前情報収集の『そこが知りたい!』
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オペナーシング 23巻12号, 1269-1269 (2008);
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オペナーシング 23巻12号, 1270-1276 (2008);
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術前診察で得られる情報は,周術期看護をする上で必要不可欠で,周術期の合併症発症の予防やイベント発生時の対処への重要な手引きとなる.1999 〜 2003 年に行われた日本麻酔科学会麻酔関連偶発症調査における心停止の原因のトップは,術前合併症であった1). 術前情報収集の手順においては,カルテや麻酔術前サマリーなどで得られる情報をまとめた上で,術前訪問時にカルテ情報の確認と,不足した情報の補充や患者の全身状態を把握する.
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オペナーシング 23巻12号, 1277-1283 (2008);
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術前評価は,まず病歴聴取と身体所見により患者の全体像を把握することが重要である.その上で,日常生活に制限があったり合併症を持つ患者に対し,必要な術前検査を行うことは,周術期のリスク軽減や全身管理のうえで重要である.以下に,患者の状態に応じた必要な検査と見逃してはいけない異常値を示す.
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オペナーシング 23巻12号, 1284-1290 (2008);
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術前に患者の状態の把握するために,血液検査やレントゲンなどの各種検査も行うが,こちらについては他稿に譲る.本稿では既往歴・既存症や理学的所見に基づいた患者評価,特にその中で麻酔をするに当たって重要と思われる意識・循環・呼吸の評価について述べていきたい.さらに緊急手術,特に外傷救急の手術における注意点についても触れておく.
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オペナーシング 23巻12号, 1291-1296 (2008);
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手術室における周術期管理に必要な情報収集を行う意義の一つとして「安全性を高める」ことが挙げられる.中でも,合併疾患の治療継続は周術期の安全な全身管理に必須であるが,その内服の継続の是非について結論の出ている疾患は少ない.あらゆる状況を俯瞰して麻酔計画を決定する麻酔科医の立場から言えば「継続の是非」を決めたとしても理想論であって,現場では「いかなる状況でも」患者は飛び込んでくるものであるゆえ,日々の研鑽と情報収集を怠らないことが肝要である.
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オペナーシング 23巻12号, 1297-1304 (2008);
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手術室では,毎日当たり前のように気管挿管が行われている.ほとんどの症例は何の問題もないが,オペ室ナースとしての経験が長い人は,時に麻酔科医が冷や汗をかいている姿を目撃しているであろう. 日本麻酔科学会麻酔関連偶発症2 次調査(1999 〜 2001 年)によると,麻酔管理が原因と考えられる心停止症例の24%が気道・換気のトラブルが原因で,麻酔管理が原因の死亡例中49%が気道・換気の問題であった1).気道管理に起因する偶発症がいかに予後不良であるかがわかる(図1). 本稿では,気管挿管困難を含む気道確保困難を予測するポイントと,その対処法に関して解説する.
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オペナーシング 23巻12号, 1305-1311 (2008);
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訪問の時期は,担当手術が終了次第行っており,その時期や時間には個人差がある.しかし,手術申込書や医師,病棟看護師からの情報により患者のリスクが高いと主任やリーダーが判断した場合は,チーム(外科医,麻酔科医,病棟看護師,器械出し看護師)との連携が鍵となるため,できる限り日中に訪問を行い,十分な情報収集を行うことでチーム間での情報共有や目標の明確化,計画立案を行っている. 今回は実際の手術前訪問で患者と交わした会話をプロセスレコードを用いて振り返り,看護師の思いを交えて2 つの事例を検証していく.
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カード
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オペナーシング 23巻12号, 1313-1314 (2008);
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連載
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認定看護師直伝!器械出しのワザとワケ
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オペナーシング 23巻12号, 1242-1247 (2008);
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脳動脈瘤クリッピング術は,脳神経外科手術の中で最も頻度が高く,開頭顕微鏡手術の主流とも言える.動脈瘤の発生部位,大きさや形状により,前・側・後頭部と多様なアプローチ方法があり,さまざまな危険が伴う.また,非破裂性脳動脈瘤と破裂性脳動脈瘤の手術では,その緊急性や緊張度も違ってくる.どちらも,顕微鏡手術の術野の狭さや繊細さを理解し,先を読んだスムーズな器械出しの技術が要求される.ここでは,非破裂性脳動脈瘤に対するクリッピング術を取り上げる.
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達人のコツが写真でわかる さすが!といわれるマスターポイント
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オペナーシング 23巻12号, 1248-1252 (2008);
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本連載では,手術看護認定看護師が,新人さん用の「基本ポイント」と,中堅さん用の「達人ポイント」をわかりやすく解説します.達人だけが知っているスパイスをこっそり教えてもらいましょう!
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がんばるあなたをサポートします 看護研究ガイド
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オペナーシング 23巻12号, 1258-1259 (2008);
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皮膚,神経障害の予防・DVT(deep vein thrombosis;深部静脈血栓症)対策という分野の研究の根源的な問題には,長時間の同一体位による圧迫,循環障害が挙げられます.研究内容で件数の多いのは,特殊な体位による皮膚障害,ついで神経障害,DVT の予防となっています.DVT 予防に関しては,2004 年に厚生労働省がDVT 予防ガイドラインを示して以来,術中から術後にかけて弾性ストッキングや間欠的空気圧迫装置を使用するようになり,研究もDVT予防の装置を使用するうえでの問題や弾性ストッキングの圧に関してのものに集約されているように思います.また,皮膚障害では体位変換時のずれや摩擦が皮膚障害に関係することがわかっており,この分野での研究も増えてきているように感じます.
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OR ナースが知っておきたい 一歩先ゆく情報コーナー
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OR Journal
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オペナーシング 23巻12号, 1262-1263 (2008);
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滅菌物の包装システムは,綿布,不織布,プラスチック,紙製の袋,コンテナシステムなどがある.これらの包装は,器材を使用するために開封するまで包装内容物の無菌性を保持し,汚染することなく内容物を取り出すことができなければならない.
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オペナーシング 23巻12号, 1264-1265 (2008);
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2005 年に認定病院患者安全推進協議会の処置・チューブトラブル部会から,「誤認手術防止」の一つの方法としてタイムアウトが発信された. 手術誤認防止策としては,手術部位のマーキングや手術室入室時の患者確認などがあり,いずれも重要な確認行為である.手術部位のマーキングは手術前日,もしくは手術室入室前に手術部位にマジックやテープでマーキングをする.手術室入室時の患者確認では,患者自身に名前を名乗ってもらうことが原則であり,手術部位も患者自身に確認する必要がある. タイムアウトはこれらの患者自身による確認に加え,術前に医療者が確認を行うことにより,より確実に誤認手術を防ぐことを目的としている.
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クイズで覚える手術室の略語<最終回>
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オペナーシング 23巻12号, 1319-1319 (2008);
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PIH 増悪の適応で帝王切開術が申し込まれました.PIH って何?
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ちょこっとアドバイスでらくらく覚える これ何? どうする? 手術器械
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オペナーシング 23巻12号, 1320-1321 (2008);
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■に入る言葉を考えよう! 何をする器械? 硝子体手術の時に,網膜の最内層にある①■(ILM:internal limiting membrane)を除去するために使用します.
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根拠がわかる→だから身につく麻酔レクチャー<最終回>
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オペナーシング 23巻12号, 1322-1327 (2008);
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「この情報って,根拠はあるのかな??」と思ったことはありませんか? でも,一から根拠<エビデンス>を探すには,時間も手間もかかり,なんとなくそのまんま……そんなあなたのために,本連載は,根拠を示し,ナースが注意すべきポイントと質問をまとめました.明確な根拠に基づいた麻酔の知識を得て,ステップアップしましょう.
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投稿
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オペナーシング 23巻12号, 1328-1332 (2008);
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当院手術室では,全症例に抑制を実施している.看護師の抑制行為は患者の安全を考慮した行動であるが,患者の精神的・身体的苦痛を考えると好ましい行為とは言い難い. 当院の意識下で行われる局所・脊髄くも膜下麻酔の手術患者は,術中に身体を拘束される.患者は,抑制による苦痛を感じていると思われるが,苦痛を訴えることは少ない.これには,いろいろな理由があると推測される. 近年は意識下の手術では抑制しない施設が増えてきている.当院手術室の現状をみると,抑制は業務の一環として行っているのか,患者の不安を考慮した上で行っているのか不明確である.そこで,アンケート用紙を作成し,患者と看護師双方に実態調査を行った.