ハートナーシング
Volume 19, Issue 1, 2006
Volumes & issues:
-
連載
-
- YELL FOR HEART NURSES
-
- こっそり自主練! コレはできなきゃCCUの看護手技
-
- 誌上実践! ICU版こんなときどうしよう!?
-
- ナースなわたしのハートフルデイズ
-
- HEART Dictionary
-
- 河村久美子の CCUの上にも3年〜ひよっこから巣立ちまで〜
-
- HN・エッセイ ふたつの心臓(ハート)
-
- Heart Patient's Talks これが私のムネの内
-
- 千里の道も一歩から… 心電図読解道場
-
- 1から10までナビゲート☆ はじめてみよう包括的心臓リハビリテーション
-
- めで見る 技アリ看護 ハートナースのお知恵拝借
-
- ハートでイングリッシュ
-
- 循環器の話題 TOPIC
-
胎児期のエコーによる先天性心疾患の診断
19巻1号(2006);View Description Hide Description先天性心疾患は生産児の0.8%にみられ,最も高頻度にみられる先天異常の一つである.そして, 左心低形成症候群( hypoplastic leftheart syndrome;HLHS)をはじめとする,新生児危急的心疾患の手術成績が向上した現在,胎児診断・治療がその予後に及ぼす影響は非常に重大と考えられるので,ここに概説する.
-
Nursing Mate
-
-
-
特集
-
- 心臓手術前に行う検査の基礎知識
-
-
1 心臓カテーテル検査
19巻1号(2006);View Description Hide Description心臓カテーテル検査は,心臓病の検査の中で最も診断をはっきりとつける力のある検査方法であり,手術の適応,術式を決定する重要な検査である.冠動脈の狭窄度,左心室の動きと大きさ,弁膜の逆流や狭窄,大動脈の情報が得られる.画像情報だけでなく,心内圧,酸素飽和度の情報の正確な評価が可能となる.有用な検査法ではあるが,侵襲的検査であり検査に危険性がゼロでないことを認知する必要もある. -
2 心エコー検査
19巻1号(2006);View Description Hide Description心エコー検査は,非侵襲的で外来でも繰り返し実施可能で,弁や左室壁運動,心内の構造や血流がリアルタイムで評価可能であるため情報量が多く,心臓手術前に欠くことのできない検査である.手術適応に関するガイドラインでも,心エコー検査は重要な位置を占めている.手術の至適時期・最適な手術法を決定するためには,心エコー検査による詳細な検討が必須である.心臓手術前に行う心エコー検査の果たす役割について,各疾患ごとに概説した. -
3 経食道心エコー検査
19巻1号(2006);View Description Hide Description・経食道心エコーは肺や胸壁に邪魔されることなく心臓の観察が可能であり,特に左房内血栓,僧帽弁病変の診断に威力を発揮する.・僧帽弁閉鎖不全の症例では,弁下部組織の評価を詳細に行うことにより弁形成術が可能かどうかの判断が可能である.・経食道心エコーは非常に安全な検査であるが,食道の解剖学的異常のある症例では合併症が起こり得る.・患者が最もつらいのはプローブの挿入である.緊張すればするほど飲み込めなくなるので,検査前に十分説明し,検査中はできるだけ安心させることが大事である. -
4 心臓MRI
19巻1号(2006);View Description Hide Description近年,ハードウエアの進歩と高速撮像法の開発により,MRI(magnetic resonance imaging)は時間分解能および空間分解能が飛躍的に向上した.現在では,約45分の検査時間内に心機能,心筋血流,心筋バイアビリティの評価,さらには冠動脈の描出が可能となった.心臓MRI(cardiovascular magnetic resonanceimaging;CMR)は,従来の検査法に比べて得られる情報量が極めて多くかつ非侵襲的なため,虚血性心疾患の画像診断法として,大きな注目を浴びている.本稿では,この心臓MRIの実際について解説する. -
5 心臓CT
19巻1号(2006);View Description Hide Description心臓手術前の検査として,CTは今まであまり重要な検査ではなかった.しかし,最近のCT技術の進歩により心臓が撮影可能となった.術前検査としてまだ確立されていないが,これからどのように利用されていく可能性があるか,実際の画像を提示し,検討する. -
6 心臓核医学検査
19巻1号(2006);View Description Hide Description・微量の放射性標識薬剤を体内に投与して,心臓の種々の機能を画像化するのが心臓核医学検査である.・心筋血流分布を画像化でき,虚血の診断・評価に役立つ.・心筋生存能(バイアビリティー)の判定ができ,治療方針の決定に有効である.・重症の虚血性心疾患で虚血を伴う症例では速やかに血行再建術を行うことで,心事故の頻度を低下させることができる.・動脈硬化性病変を伴う症例の術前には負荷心筋血流シンチグラフィーは虚血の診断に必須の検査である.