ハートナーシング
Volume 19, Issue 5, 2006
Volumes & issues:
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連載
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- YELL FOR HEART NURSES
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- こっそり自主練! コレはできなきゃCCUの看護手技
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- 誌上実践! ICU版こんなときどうしよう!?
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- 1から10までナビゲート☆ はじめてみよう 包括的心臓リハビリテーション
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心リハ実践例(1)心臓手術後
19巻5号(2006);View Description Hide Description近年,在院日数は短縮化傾向にあります.手術を受ける患者も高齢化しており,高リスクや,合併症のある患者も増加しています.そのような患者が手術を受けた後のリハビリテーション(以下リハビリ)はさまざまであると考えます.そこで心臓手術後から術直後・退院まで,さらに退院後のリハビリについて述べます. - ナースなわたしのハートフルデイズ
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- HEART Dictionary
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- 河村久美子の CCUの上にも3年〜ひよっこから巣立ちまで〜
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- HN・エッセイ ふたつの心臓(ハート)
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- Heart Patient's Talks これが私のムネの内
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- 千里の道も一歩から… 心電図読解道場
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- ハートでイングリッシュ
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- 循環器の話題 TOPIC
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心臓における電流分布の三次元立体画像
19巻5号(2006);View Description Hide Description近年,頻拍性不整脈の治療手段としてのカテーテルアブレーションの進歩は著しい.新しいテクノロジーとしてelectroanatomical mapping(CARTO)と呼ばれるシステムが開発されており,この使用によってカテーテル先端から得られた電位情報と空間的情報を統合して分析が可能になり,標的部位の的確な指針が得られるようになった.頻拍中のマッピングでは心臓における三次元的な興奮伝播が観察でき,通電部位の認識が容易となる.また洞調律中のマッピングでは,おのおのの部位での電位波高の観察および瘢痕はんこん部位や遅延電位の三次元的認識が容易となり,最近では頻拍中のマッピングが困難な例でもこの情報を基にアブレーションが行われている. - めで見る 技アリ看護 ハートナースのお知恵拝借
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心臓カテーテル検査・治療患者に対する集団オリエンテーションの紹介
19巻5号(2006);View Description Hide Description当センターでは,心臓カテーテル検査・治療患者のクリニカルパス(以下カテパス)を平成14(2002)年度より開始し,それに伴いカテパスの説明を効果的・効率的に行うこと,さらに患者の待ち時間の短縮,統一したインフォームド・コンセント,生活指導の充実,患者間の情報交換・連帯学習意欲などを図るために,平成14(2002)年12 月より,集団オリエンテーション(以下,集団カテオリ)を導入した.平成15(2003)年度に集団カテオリについての看護研究を行い,その結果・課題を踏まえて,方法を改善し,実施している.本稿では現在実施している集団カテオリの実際について,紹介する
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特集
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- 新人ナースの疑問に答えます!ICU・CCUの機器Q&A
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1 心電図モニター
19巻5号(2006);View Description Hide Description心電図は患者監視装置の基本項目であり,脈拍やまたその変化,不整脈の検出など,さまざまなバイタルサインを監視することができます.基本である生体の電気の拾い方,心電計とモニターの違い,有線・無線の使い分け,きれいな波形をモニターするには,混信(テレメーター)の防止などについて説明を加えます. -
2 血圧モニター(観血法)
19巻5号(2006);View Description Hide Description血圧測定には,非観血的動脈圧測定法(間接法)と通称『Aライン』と呼ばれる観血的動脈圧測定法(直接法)があります.血圧測定において,各測定法の原理と特徴を理解し測定することが重要です.ここでは観血的動脈圧測定法(直接法)を中心に話を進めます. -
3 パルスオキシメーター
19巻5号(2006);View Description Hide Description人工呼吸時にルーチンで使用され,非侵襲的なモニターの代表格に挙げられているパルスオキシメーターについて,基本的な原理・構造・使用上の注意点などについて学習し,臨床において役立てましょう. -
4 深部体温計
19巻5号(2006);View Description Hide Description心臓血管外科手術後の血行動態は,心電図や血圧などのモニタリングに加え,尿量,出血量など複数の観察項目による評価が必要です.深部体温計は,患者の体に侵襲を与えずモニタリングすることができ,中枢血液温の目安として有効なパラメーターの機器です.看護師は,機器の特性や操作方法,示す数値を理解し,モニターを有効に活用しながら直接患者に接することが重要であるとともに,持てる五感をフルに発揮する必要があります. -
5 輸液ポンプ・シリンジポンプ
19巻5号(2006);View Description Hide Description患者に薬液を注入する手段として使用する「ポンプ」は広く臨床現場で使用され,ME機器の中では非常に高い普及率となっています.輸液ポンプとはポンプ機構による陽圧で輸液を制御するものであり,大別すると,滴数制御方式と流量制御方式に分類され,シリンジポンプは単数または複数のシリンジ(注射器)を使って制御するポンプで,流量が単位時間の容積で設定されます(図1).臨床において,輸液ポンプとシリンジポンプをどのように使い分けるか,また,誤操作回避の方法などについて概説します. -
6 人工呼吸器
19巻5号(2006);View Description Hide Description人工呼吸器の原理および基本構成から適応基準,使用方法,使用上の注意事項(アラーム,トラブル対策,加温加湿等)について解説しました.どんなにややこしい人工呼吸器であっても,基本は一緒ですので,基本的な原理をマスターしてもらいたいと思います. -
7 ペースメーカー(体外式)
19巻5号(2006);View Description Hide Description体外式ペースメーカーは刺激発生部,感知部(センサー),電池で構成される装置で,アダムス・ストークス発作を起こす徐脈に対して適応されます.心電図を見て適切動作,不適切動作を見分けることが大切です. -
8 除細動器(AEDを含む)
19巻5号(2006);View Description Hide Description除細動に用いられる電流から,「心室細動とはどんな状態なのか」「注意することは何か」「心房細動の除細動のときに注意することは何か.心室細動の除細動との違いは何か」「除細動するときのパドルの位置と出力エネルギーはどのくらいにすればよいか」「AEDとはどういうものか」について,解説しました. -
9 スワンガンツカテーテル
19巻5号(2006);View Description Hide Descriptionスワンガンツカテーテルは,心拍出量や肺動脈圧,肺動脈楔入圧,混合静脈血酸素飽和度などを測定するカテーテルです.Dr.SwanとDr.Ganzによる開発以来,30年以上臨床で使用されており,各測定値は心疾患をはじめとする重症患者管理の場で重要な意義を持っています.各測定値の意義を理解し,重症患者の呼吸・循環管理に役立ててください. -
10 大動脈バルーンパンピング
19巻5号(2006);View Description Hide DescriptionIABP(intraaortic balloon pumping;IABP)は,最も多く用いられる補助循環装置です.操作は簡単ですが,一歩間違えると大きな事故となり,救命できる命も救命できなくなります.まず動脈圧波形で大動脈内バルーンパンピングが正常に動作しているかの確認と,挿入部の感染防止,出血の有無,IABPチューブ内の血痕の有無,さらには挿入側の下肢の虚血による変色の有無などを観察,確認してください.また,心電図と同期させてIABP装置を作動させていますので,患者の体位交換,寝具の移動などで心電図波形が乱れると誤作動する可能性があります.処置の際は注意して行ってください.