ハートナーシング
Volume 19, Issue 8, 2006
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連載
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- YELL FOR HEART NURSES
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- こっそり自主練! コレはできなきゃCCUの看護手技
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- 誌上実践! ICU版こんなときどうしよう!?
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- CARE for ONE 症例から学ぶケアのヒント
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経皮的冠動脈形成術後,不穏状態となった患者の看護−せん妄患者のケア構造図,肯定療法を活用して−
19巻8号(2006);View Description Hide Description経皮的冠動脈形成術(percutaneous coronary intervention;PCI)の進歩に伴い,高齢者にも積極的にPCIが行われるようになった.一方,高齢者は環境の変化に適応しきれず,せん妄を発症しやすく看護上の大きな問題となっている.2年前の当センターでの不穏調査でも,高齢者ほど,せん妄の発症率が高いという結果を得ている.不穏発生のリスクが高いと思われる患者に対し,早期から看護介入の必要性を痛感したが,介入方法が明示されておらず,統一した援助を行うことができていなかった.そこで,せん妄患者のケア構造図,肯定療法を活用し,看護介入することで,効果を得た事例を振り返り,検討した結果を報告する. - ナースなわたしのハートフルデイズ
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- HEART Dictionary
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- 河村久美子の CCUの上にも3年〜ひよっこから巣立ちまで〜
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- HN・エッセイ ふたつの心臓(ハート)
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- 重症集中ケア認定看護師リレーエッセイ
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- 循環器の話題 TOPIC
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- ハートでイングリッシュ
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- 千里の道も一歩から… 心電図読解道場
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- 1から10までナビゲート☆ はじめてみよう 包括的心臓リハビリテーション
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- 投稿
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Nursing Mate
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特集
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- 現場でますます進む高齢化 どうする?高リスクな心不全患者へのケア
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1 高リスク心不全患者の侵襲的,非侵襲的管理と治療とは?
19巻8号(2006);View Description Hide Description①心不全の高齢者は腎機能障害や呼吸器疾患など合併症のため高リスクである.②意識障害などの非典型的な症状や認知症のため,病歴聴取が困難で,心不全の診断が難しいことが多い.③心不全で入院する際は,入院の長期化と筋力・活動性の低下が問題となり,リハビリ計画を立て早期離床・退院を目指す.④水分・塩分の過剰摂取や服薬忘れで心不全を来す例が多く,食事と服薬の指導が重要である.⑤慢性心不全の治療では利尿薬とACE阻害薬が基本となるが,腎機能低下や血清カリウム値に注意を要する. -
2 高リスク心不全患者の看護,快適さの追求とは?
19巻8号(2006);View Description Hide Description急性心不全の高齢者は状態そのものがハイリスクで,多くの合併症を有している.安静の強要やさまざまなモニタリングの中で,心理的・身体的・社会的に大きなストレスを抱える.高齢者の特徴を振り返りながら,ストレス緩和のための看護師のアプローチについて述べる. -
3 在宅での心不全患者の管理,現状と諸問題とは?
19巻8号(2006);View Description Hide Description心不全を予防するには,生活習慣・自己管理能力が極めて重要である.そのためには,入院早期より生活習慣の見直しの必要性を,患者のみならず家族にも理解し協力を得ることが不可欠である.患者のQOLを考え在宅での生活に視点を置いた退院指導を行っていくためには,外来看護師・医師・薬剤師・管理栄養士だけではなく,在宅療法を視野に含めた地域の訪問看護師やケアマネジャー,またはホームドクターや保健師との連携を保つことが不可欠である. -
4 悪性不整脈を合併した心不全患者の管理:薬物療法と非薬物療法とは?
19巻8号(2006);View Description Hide Description①心不全例(左心機能低下例)に合併した心室細動,および心室頻拍の治療は,突然死の予防策として重要.②まずは原疾患の治療が肝要.ACE阻害薬・ARBとβ遮断薬が心不全の薬物療法の基盤.③抗不整脈薬の切り札は塩酸アミオダロンであるが,心外性副作用(特に肺障害)が欠点.④薬物療法の不確実な効果を補い,長期使用による弊害を避けるためには,非薬物療法が好都合.近年,植込み型除細動器(ICD)やカテーテルアブレーションが進歩を遂げ,治療成績も向上中.⑤心室細動・持続性心室頻拍例では,再発=突然死の2次予防にICDが有用(第一選択).⑥非持続型心室頻拍例において,突然死1次予防でのICD適応を判断する際には,ガイドラインに沿ったうえで,症例ごとに慎重に判断すべきである. -
5 高齢者心不全に対する一般療法:運動療法と食事療法を中心に
19巻8号(2006);View Description Hide Description①急性期を脱し,安定期に入った高齢者心不全患者に対しては,積極的に運動療法を行う.②心不全患者には減塩食が推奨されるが,薬味,香料の使用,だしを強くするなどの工夫も必要である.③ワーファリンRの作用を減弱する食事,作用を増強する薬剤に注意が必要である.④高齢者心不全患者への服薬指導には,本人,家族のみならず,介護者の介入を要する.