インフェクションコントロール
Volume 24, Issue 7, 2015
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目次
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連載
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特集 【「多剤耐性菌」アウトブレイクを防ぐポイント 院内勉強会でそのまま使える明解スライド集付き!】
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<2>直接的水平伝播対策-手指衛生と隔離-
24巻7号(2015);View Description Hide Description(1)自施設の医療従事者が職種を問わず標準予防策を理解できるように日ごろから基本的な教育とトレーニングを行う。(2)手指衛生のモニタリングは、量的評価と質的評価を同時に継続して実施することで、アウトブレイク時にもどこが問題なのかを明確にできる。(3)多剤耐性菌感染症は疑った段階で個室隔離を開始することが望ましいが、施設の設備上難しい場合は、優先順位をICTで検討し、同時に検査・治療を進め、解除する時期を検討する。 -
<3>環境を介した水平伝播対策-水回りと環境整備-
24巻7号(2015);View Description Hide Description(1)医療関連感染で問題となるグラム陰性桿菌は湿潤環境を好むため、環境の乾燥に努める。(2)水回りには必要な物品のみを設置し、清掃しやすい環境づくりを心掛ける。(3)患者へ使用する物品は、洗浄・乾燥を含めた運用方法を考慮し、選択する。(4)清潔物品と不潔物品を混在させない環境づくりを心掛ける。(5)定期的なラウンドとフィードバック、リンクスタッフを巻き込んだ継続的な活動を行うことで、現場の変化が期待できる。 -
<4>耐性菌発生予防としての抗菌薬の適正使用
24巻7号(2015);View Description Hide Description広域抗菌薬(カルバペネムを含む)に偏らない抗菌薬適正処方を推進するため、以下の整備が重要である。(1)感染症専門医、ICD、看護師、臨床検査技師、薬剤師、各科医師からなる、院内縦断的な組織(抗菌薬委員会、AST)。(2)薬剤部と臨床検査部による、感染症診療支援の情報提供体制。(3)カルバペネムよりも有効・適切な抗菌薬を推奨する感染症治療マニュアル。(4)難治症例のコンサルテーションを受けるサポートチーム。(5)長期投与をモニターする体制作り。 -
<5>ESBL
24巻7号(2015);View Description Hide Description(1)基質拡張型β-ラクタマーゼ(ESBL)産生菌は第三世代以降のセファロスポリン系やモノバクタム系が無効である薬剤耐性菌である。また、耐性遺伝子はプラスミド上に存在し、菌種を越えて伝播する可能性がある。(2)検査の際は薬剤感受性結果や感受性ディスクなどを用いて見落としを防ぐことが大切である。(3)検出された際も接触予防策を実施し周囲へ広めないようにしなければならない。 -
<6>CRE
24巻7号(2015);View Description Hide Description(1)腸内細菌科細菌のなかでカルバペネム系抗菌薬を分解できるβ-ラクタマーゼを産生できる。(2)カルバペネム系抗菌薬以外もペニシリン系抗菌薬やセフェム系抗菌薬にも耐性となる。(3)薬剤の耐性化はプラスミドによる耐性遺伝子の菌種間(主にグラム陰性桿菌)の伝播によって起きる。(4)β-ラクタマーゼは種類や特性には特徴があるため、確認が難しい。(5)耐性菌の中でも新しく、医療従事者の中でも認知度が低い。(6)日本での発生率は低いが、輸入例として国内に持ち込まれ伝播する可能性もある。 -
<7>MDRP
24巻7号(2015);View Description Hide Description(1)緑膿菌は自然界に広く分布する常在菌であり、湿潤環境から検出されやすい。原性は低いものの日和見感染症の原因となる。(2)多剤耐性緑膿菌は指標となる抗菌薬に耐性を獲得した緑膿菌であり、有効な抗菌薬はきわめて少ないのが現状である。(3)尿道留置カテーテル挿入患者からの尿や、熱傷患者の皮膚など、継続的に抗菌薬の投与を受ける患者から多く分離される。(4)感染対策の基本は標準予防策の徹底であり、手指衛生の遵守、個人防護具、医療器具の適正使用と管理である。 -
<8>MDR-Ab
24巻7号(2015);View Description Hide Description(1)MDR-Abの日本における分離頻度は低水準であるが、使用できる抗菌薬が限られていることからも、実臨床での感染対策は非常に重要である。(2)感染対策では、標準予防策に加えて接触予防策が求められる。本菌は湿潤環境のほか、乾燥した環境にも強い性質をもち、このことを感染対策上十分に認識する必要がある。(3)院内で1 例でも分離されればアウトブレイクの存在を疑い、速やかな初動対処が求められる。 -
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<10>多剤耐性菌対策に生かせるファシリティマネジメント
24巻7号(2015);View Description Hide Description(1)誰がどこをどのように清掃するのかを明文化する。(2)定期的に環境の清掃状況を確認する。(3)問題点があれば、具体的な改善策を立て実施することを支援する。
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連載
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【感染コレクション】 クロストリジウム・ディフィシル/【ちょっと聞いてくださ~い!IC誌的“お悩み人生相談室”】
24巻7号(2015);View Description Hide Description -
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【感染領域のベテラン記者が発信! お役立ち情報掲示板】 病床機能報告制度・地域医療構想・医療事故調査制度について/【今月の一冊】
24巻7号(2015);View Description Hide Description
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ICTスキルアップ特集 【感染対策の ごっついプレゼン プレゼン力さらにUP!アドバイス】
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【感染対策の弱点克服! レベルアップのための特別講義】 感染対策に生かそう! チームステップス(4) 導入事例「慈恵チームターゲットゼロ」
24巻7号(2015);View Description Hide Description
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