インフェクションコントロール
Volume 27, Issue 10, 2018
Volumes & issues:
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目次
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連載
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REPORT
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【Discover Local and Global】 第7回日本感染管理ネットワーク学会学術集会Professional SCOPE
27巻10号(2018);View Description Hide Description
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Main特集 【事前準備から当日対応、フィードバックまで 失敗したくないICTのための外部評価】
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<1>相互ラウンド・アウトブレイク調査はICTのマネジメント力が評価されている
27巻10号(2018);View Description Hide Description・相互ラウンドはチェックリストの◯×だけでなくICTのマネジメント力が問われていると思う。・ヒアリングで的確に回答できたり適切な資料が提示されることも評価されるべきである。・アウトブレイクのラウンドでは日ごろのICTと現場の関係性が見えてくる。 -
<2>アウトブレイク緊急立ち入り! 当日最低限準備すべきデータや資料 外部評価に臨む前に埋めたいチェックリストつき!
27巻10号(2018);View Description Hide Description・多剤耐性菌やインフルエンザなどの集団発生の際に、保健所は緊急立ち入り検査としてアウトブレイクの調査および改善支援に施設を訪問する場合がある。また、アウトブレイクに対する感染対策を実施した後に改善がみられない場合は、外部機関からの支援を受けることが勧められている。・緊急立ち入り検査や外部支援を受ける際は、アウトブレイクの状況を正確に伝えるための資料の作成が不可欠である。・ ICTはアウトブレイク対応の実践中、非常に多忙であり、資料の作成は大きな負担となる。多職種で構成されているICTは、それぞれの専門性を生かして資料を作成することで負担を分散できる。また、資料作成の担当を事前に決めておくことによって、アウトブレイク発生時に速やかな資料作成が可能となる。・これらの資料は、緊急立ち入り検査や外部支援の際にのみ必要なものではなく、院内でアウトブレイクを共通認識し、感染対策の評価・分析・対策を検討するためにも重要な資料である。 -
<3>今日が病棟ラウンド! 外したくない直前チェック項目 外部評価に臨む前に埋めたいチェックリストつき!
27巻10号(2018);View Description Hide Description・「いつもはきれいなのに、この日に限ってなぜ!」を減らすために、忙しい時間帯の病棟の状態を把握しておく。・多職種でラウンドし、複数の視点で「何かおかしい……」を見つける。・新入職員のように一律に指導が実施されていない異動者や復職者が、ルールを共有しているか確認する。同様に、数ヵ月ごとにローテーションする研修医が、病棟のルー ルを共有できているか確認する。・患者や面会者が行き来する場所に、感染性廃棄物や感染性リネンボックスや、検査用検体がないことを確認する。・感染性廃棄物の回収時間と運搬の動線を確認し、清潔と不潔が交差しないようにする。・ 感染対策上の問題を病棟スタッフとICTが共有し、改善のためのプロセス評価とアウ トカム評価が実施されている。・プロセス評価は病棟スタッフに分かりやすく“見える化”して提供している。 -
<4>サーベイヤーはどんなところから相手の実力を見抜いているか? -外部評価のサーベイのポイント-
27巻10号(2018);View Description Hide Description・サーベイヤーは多くの組織を見比べているので、小細工や付け焼刃な対応などすぐに見破ることができる。・ ガバナンスが効いていない組織では、ICTの存在感は希薄である。・一つひとつの事象から原因を追究し、PDCAサイクルを活用して再発防止ができている施設は、集団感染を起こしにくい施設である。・秘密主義や隠ぺい主義の施設は、早晩破綻する。・たった1人のスタープレーヤーが支えている施設は、分析や対応が一面的になり意外にもろい。 -
<5>病院機能評価でS評価を受ける強気のプレゼンテーション
27巻10号(2018);View Description Hide Description・病院機能評価受審は受け身の姿勢ではなく、“攻めの姿勢”で日ごろのICT活動をアピ ールする場と捉える。・ICT活動はPDCAサイクルを回し続けることが必要である。そのプロセスを“見える化”して、サーベイヤーへいかにプレゼンテーションできるかが重要なポイントとなる。・ICT活動において、大事にしていること、目指していること、コンセプト、ビジョン などを平時より明確にしていることが重要である。 -
<6>中小規模病院(特に小規模病院)が外部評価を受けるメリット
27巻10号(2018);View Description Hide Description・ 中小規模病院(加算2)では、外部評価を受けた経験のない施設が多い。特に耐性菌発生時やアウトブレイク発生時には「どう対応したらよいか」と苦労するケースも少なくない。こうしたときにこそ、加算施設1の支援を受ける必要性がある。・アウトブレイクが発生していない状況において、「MRSA発生率が高い」「擦式アルコ ール製剤の消費量が少ない」などの問題がある施設では、積極的に加算1施設に依頼して改善支援ラウンドに同行してもらうことが効果的である。日ごろから他施設とのベンチマーキングを行い、自施設の立ち位置を意識することは重要である。・加算1施設と中小規模病院では、病院規模や設備面でのレベルに格差があることが多いが、中小規模病院のできる範囲での改善点の提案をしてもらい、病院の改善に役立 てる。 -
<7>外部評価を改善につなげるための戦略
27巻10号(2018);View Description Hide Description・普段からの問題意識が改善につながる。・指摘を受けるのは恥ではなく、チャンス。・感染対策は一人ひとりが主役。・「顔の見える関係」は、やはり大切である。 -
<8>JCI(Joint Commission International)受審で病院はどう変わるのか
27巻10号(2018);View Description Hide Description・当院のJCI受審目的は、「構造(structure)」「過程(process)」「結果(outcome)」 の考え方に基づく「ハードとソフトの整備、充実のためのツール」であった。・JCIは日本医療機能評価機構の評価項目をほぼ網羅しており、審査体系も共通しているが、JCI認定における基準はより高く設定されており、患者安全と医療の質を追い求め徹底した掘削(ドリリング)を行う。・JCI受審を契機に、手指衛生遵守に対する組織的な方策はよい方向へ切り替わった。・JCI受審は変革を起こすために必要なパフォーマンス改善ツールであり、施設の課題 を組織的に実行する契機になる。
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連載
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【“相談できる人がいない”あなたのためのサーベイランス個人相談室】 BSIサーベイランスの判定基準で迷っています。
27巻10号(2018);View Description Hide Description
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Journal in Journal【Monthly IC Journal】
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【Special Current Review】 単回使用医療機器(SUD)再製造制度の基礎知識
27巻10号(2018);View Description Hide Description使用済みの単回使用医療機器( single-use device,SUD)を適切に収集し、分解、洗浄、部品交換、再組立て、滅菌などの処理を行い、性能や安全性を確認したのち再び使用できるようにすること(再製造)は、医療費の低減、資源の有効活用、医療廃棄物の削減の可能性があり注目され ています。2017年、厚生労働省は再製造単回使用医療機器(re-manufactured single-use device ,RSUD)の製造と販売を認可しました。これにより、院内で使用したSUDを原材料として新たな医療機器を製造販売する業態が認められたわけです。 -
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Advanced & Focus特集 【CDCだけじゃない 欧州&WHOのガイドライン“いいとこ”取り!】
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<1>CDC以外には、どのようなガイドラインがある?
27巻10号(2018);View Description Hide Description欧州のガイドラインとしては、大きく分けて世界保健機関(World Health Organization, WHO)と欧州疾病予防管理センター(European Centre for Disease Prevention and Control,ECDC)の2つがある。米国疾病予防管理センター(Centers for Disease Control and Prevention, CDC)のガイドラインと異なり、どちらもさま ざまな国を念頭に置いており、内容もバラエティに富んでいる。米国CDCのように 1ヵ所にガイドラインがまとめられておらず、WHOはあちらこちらに、ECDCはガ イドライン以外の文章と一緒にあるため、必要に応じて検索するとよい。 -
<2>欧州のガイドラインの使い方
27巻10号(2018);View Description Hide Description欧州のガイドラインは、欧州疾病予防管理センター(European Centre for Disease Prevention and Control,ECDC)や欧州臨床微生物感染症学会(European Society of Clinical Microbiology and Infectious Diseases,ESCMID)のウェブサイトで確認することができる。ECDCのウェブサイトでは、ECDCによるガイドラインのみならず、欧州各国のガイドラインも紹介されている。 本稿では、近年日本でも問題となっている多剤耐性グラム陰性菌(MDR-GNB)の 感染対策に関するガイドライン2つと、集中治療領域での薬剤耐性(AMR)対策に関するポジション・ステートメント1つを紹介する。 -
<3>WHOのガイドラインの使い方
27巻10号(2018);View Description Hide Description本稿では、世界保健機構(World Health Organization,WHO)による①手指衛生、②医療施設、ほかの集団生活(リハビリテーション〔以下、リハビリ〕施設や高齢者施設)、家庭における結核対策、③医療機関における急性呼吸器感染症(acute respiratory infection,ARI)の流行の感染対策に関する3つのガイドラインを取り上げる。手指衛生のガイドラインは手指衛生プログラムを立ち上げる際に有用で、さらに新入職員のオリエンテーション時などにイラストを教材として使用することが可能である。結核対策のガイドラインは、医療施設のみだけでなく、ほかの集団生活における結核対策時に有用である。ARIのガイドラインは、中東呼吸器症候群(MERS)、 重症急性呼吸器症候群(SARS)、新型インフルエンザなどの病原体に関するガイド ラインである。
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連載
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【サッと使える! 感染対策ダウンロード屋】 フィードバックに使えるイラスト2/ 魂の叫びを聴いてくれよ インフェソウル川柳
27巻10号(2018);View Description Hide Description
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REPORT
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第7回日本感染管理ネットワーク学会学術集会
27巻10号(2018);View Description Hide Description2018年5月25日(金)〜26日(土)、仙台国際センターにて、第7回日本感染管理ネットワーク学会学術集会が開催された(写真1)。会長の残間由美子先生(公益財団法人宮城厚生協会 坂総合病院)のもと、「新たなSTAGEへのチャレンジ 〜見せましょう、ICNの底力を〜」がテーマとして掲げられた。
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Campanio!
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【ポイントがスッキリわかる!:2018 年度診療報酬改定のエッセンス】退院後の療養の受け皿となるかかりつけ医等在宅機能の強化
27巻10号(2018);View Description Hide Description -
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【グローバルな舞台で看護をリードする!Future Global Leadership in Healthcare Project活動レポート】グローバルヘルスへの挑戦
27巻10号(2018);View Description Hide Description -
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【ブックコンシェルジュが選ぶ おすすめの一冊】『カメラはじめます!』/【ホッと一息・グッと至福の一杯 My favorite sake】羽水 夏酒 特別純米(せんきん、栃木)
27巻10号(2018);View Description Hide Description
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その他
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