透析ケア

2017年12月3日（日）、ヒルトン福岡シーホーク（福岡市）で開催された第50回九州人工透析 研究会総会にて、ランチョンセミナー4「無痛穿刺への試み」が行われた。血液透析では、穿刺が物 理的にも心理的にも患者に痛みを与える。その二重の痛みから患者を解放することが、患者の治療意 欲を引き出しQOLを高めるうえで重要である。本セミナーでは、どこまで穿刺痛を緩和し、患者の 心理的苦痛を軽減できるかという視点で、看護師2名と医師1名が外用局所麻酔薬エムラⓇクリーム の効果について、自施設での使用経験も交えて考察した。

ニッポン全国津々浦々にある透析施設から元気な声をお届けします！

わが国の慢性透析治療のうち、在宅血液透析（HHD）が占める割合は0.2％で、 635人が導入している（2016年12月31日現在）。大会長を務めた角田隆俊 先生（東海大学医学部付属八王子病院）は「HHDを選択することがよいとい う状況を明確にして、立ち位置をはっきりさせることが重要」と述べ、短時 間頻回透析、長時間透析、隔日透析など、患者に合わせて多様なバリエーシ ョンに対応できるHHDの普及を推進する姿勢を示した。本稿では特別講演と シンポジウム1の内容を報告する。