整形外科看護

Volume 13, Issue 4, 2008
Volumes & issues:
-
特集
-
- 症状からみる術後合併症(1)
-
症状からみる術後合併症(1)
13巻4号(2008);View Description
Hide Description
手術の合併症は,頻度は少なくても必ず発生するものですし,新しい治療法や新しい予防法が出現すれば新しい合併症の可能性も出てきます.多くの術後合併症は,早期に発見し適切な対処をすれば,被害を最小限に食い止めることができます.この意味で,患者を24 時間観察している看護師の役目は重大です.看護師が早期に術後合併症に気づき,対応が早ければ,多くの術後合併症による後遺症から患者を救うことができます.本特集をよく理解して,「はじめて経験する術後合併症に対しても適切に対応できる」力をつけてほしいと考えます. -
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
ミニ特集
-
- これだけは覚えておきたい
-
骨・関節・靱帯
13巻4号(2008);View Description
Hide Description
「整形外科の関連部署に勤務する新人ナースに,これだけはぜひ覚えてほしいという骨・関節・靱帯をコンパクトにまとめよ」という編集部からの指令の下,苦節2 カ月で完成したのがこのミニ特集です.「これだけ!」というには少し欲張りだったかもしれませんがコンパクトにはなっています.新卒のナースから,「整形外科には初めて勤務するから不安なのよ」なんていうベテランナースまで,きっとお役に立てると思います.
-
教育講座
-
- 合併症予防の根拠がわかる! ケアに生かせる神経アトラス
-
- 説明できる整形外科疾患 患者はココがわからない!!
-
-
連載
-
- これが私の生きる道
-
- 施設訪問 編集部がおじゃまします!!
-
京都大学医学部附属病院 南病棟2階
13巻4号(2008);View Description
Hide Description
京都大学医学部附属病院は委員会活動を活発に行っている.南病棟2階でも7つの委員会で各委員を中心に細かく検討を重ね,つねに目標をもって患者もスタッフも満足する環境づくりに注力している.今回は,新人・現任教育,安全管理,退院支援にスポットを当て,病棟での取り組みを中心にお話をうかがった. - 私のおすすめ本
-
- NURSING LIFE
-
-
- 整形外科看護をもっと追究したいあなたへ
-
文献ナビゲーション
13巻4号(2008);View Description
Hide Description
1990 年代初頭,慢性疾患の増加に伴い,延命や治癒に代わるアウトカム指標が注目された.患者にとっては寿命の長さとともに,生命の質が重要であり,生き生きと仕事ができることや家族と親しく交流できることが重要な治療目標にもなりえる.病態生理的なアウトカムだけでなく,個人の価値に基づくアウトカムや治療選択が必要である.患者の視点に立ったアウトカム指標としての健康関連QOL(health related quality of life ; HR-QOL)という概念について,歴史的発展や尺度開発に始まり,QOL をエンドポイント(治療目標)とした臨床研究について説明した.QOL の評価・分析は,さまざまな心理測定や統計的方法に依拠しており,医療職者のなじみが薄いが,複雑な理論や解析方法を避けた実践的な手引きである. - 部位別でわかる 整形外科「要」語集
-
- 何を見る? どうする? 整形外科患者の基礎疾患
-
- Let's try くふうモノ
-
- 整形外科の歴史
-
- 投稿論文
-
人工関節置換術患者の術後のせん妄の発症に関連する因子の検討
13巻4号(2008);View Description
Hide Description
当院での人工関節置換術は2,000 例を超え,現在も年間約200 例施行されている.その患者の約90%は65 歳以上であり,術後せん妄が生じる症例もみられた.一般に術後せん妄とは,手術を契機に発症する精神障害のなかで,臨床的に軽度の意識混濁に幻覚・妄想や不穏・興奮などの精神症状を伴う意識変容状態である1). せん妄を発症すると,ベッド上での安静が保てず離床やドレーン自己抜去などの予測外の危険行動をとることがあり,看護上大きな問題である.術後せん妄に関する先行研究のほとんどは,ICU や一般外科などによるものであり,整形外科領域の人工関節置換術における術後せん妄の研究はほとんどみられない.