整形外科看護

Volume 13, Issue 6, 2008
Volumes & issues:
-
特集
-
- 見てわかる術後の早期離床に向けた病棟でできる術前訓練
-
見てわかる術後の早期離床に向けた病棟でできる術前訓練
13巻6号(2008);View Description
Hide Description
早期離床は,術後患者の身体状況の悪化やADL の低下,術後新たに生じる合併症などのさまざまなリスクを回避するために非常に重要であり,可能な限り早く行う必要があります.そのために,術前にある程度の訓練のやり方を理解しておくことは,術後の訓練をよりスムーズに,より安全に遂行し,その効果を増加させると考えます.特に,高齢患者の場合や術前にある程度の学習が必要な訓練は,術前にやってみることが大切です.本特集では,各先生方に正しい訓練の方法や工夫,注意点など,看護師に病棟でしてほしい術前訓練の方法を紹介していただきました. - 総論
-
- 術前訓練
-
-
-
-
-
- コラム
-
早期離床に向けた目標設定
13巻6号(2008);View Description
Hide Description
整形外科病棟に入院される患者への早期離床への工夫は,高齢者の外傷が増加してきているなかで究極の命題といっても過言ではないでしょう.早期の離床は廃用症候群や深部静脈血栓症, 肺炎などの発症リスクの軽減のみならず,患者の早期退院への意欲向上にも役立つと考えられます1,2).ここでは早期離床や退院へ向けた目標設定について,その考え方や当院での工夫について触れたいと思います. -
-
人工関節置換術後のラピッドリカバリープログラム
13巻6号(2008);View Description
Hide Description
変形性関節症や関節リウマチなどによって侵された関節に対する再建術として,人工関節置換術はきわめて有効な手段の一つです.特に除痛効果に優れ早期の機能回復にも寄与するため,人工股関節置換術を受けた方のなかには,「手術を受けたことすら忘れてしまう」と表現される方が多々います. 当院は52 床の整形外科専門病院で,年間800 件を越える手術を行っています.その内容は9 割が予定手術で,高齢者の大腿骨頚部骨折や骨折などの一般外傷は1 割にも届きません.すべて一般病床であるため,平均在院日数を短縮する必要があり,いち早く低侵襲手術に取り組んできました. 1998 年から脊椎内視鏡手術を,2000 年からは低侵襲人工関節手術を導入し,現在の平均在院日数は14 日前後となりました.MED(microendoscopicdiscectomy : 内視鏡下椎間板切除術)などの脊椎内視鏡手術は平均在院日数の短縮に貢献しましたが,人工関節手術ではただ単に低侵襲にするだけでは入院日数は短縮できませんでした.大病院のように後方支援病院があるわけではなく,退院は自宅に帰ることを意味しているからです.しかし,当院では2005年にラピッドリカバリープログラム日本版の作成に携わる機会があり,これの導入によって人工関節手術においても大幅に入院期間を短縮することができました.
-
ミニ特集
-
-
教えて先輩! はじめての夜勤Q&A
13巻6号(2008);View Description
Hide Description
新人看護師の皆様,いよいよ夜勤が始まりますね! 日勤業務と違い,夜勤はパートナーはいるものの,自分のチームのことには責任をもって対応していかなくてはいけません.「こんな私でも夜勤が勤まるだろうか?」「いざというときはどう動いたらよいのだろうか?」など,不安なことは山のようにあるでしょう.そこで今回は,皆様たちより少し先輩のスタッフが,そんな皆様の不安や疑問に答え,夜勤に対する不安解消のお手伝いをしたいと思います.どうぞ現場の生の声を聞いてください.それが少しでも皆様のお役に立つことができれば幸いです.
-
-
教育講座
-
- 合併症予防の根拠がわかる! ケアに生かせる神経アトラス
-
- 説明できる整形外科疾患 患者はココがわからない!!
-
-
連載
-
- これが私の生きる道
-
- 部位別でわかる 整形外科「要」語集
-
- 施設訪問 編集部がおじゃまします!!
-
寿楽会大野記念病院 9 病棟
13巻6号(2008);View Description
Hide Description
おしゃれなショップやカフェが多く,休日は大勢の若者でにぎわっている街「堀江」.この街で道頓堀川を目の前に建つのが,今回おじゃました大野記念病院だ.2006 年4月からの1 年間,常勤整形外科医が不在となった.そんな状況を乗り越え,整形外科病棟として再開してちょうど1 年という9 病棟で,この1 年の奮闘と日々のケアについてお話をうかがった. - 私のおすすめ本
-
- NURSING LIFE
-
-
- Let's try くふうモノ
-
- 何を見る? どうする? 整形外科患者の基礎疾患
-
- 整形外科看護をもっと追究したいあなたへ
-
文献ナビゲーション
13巻6号(2008);View Description
Hide Description
初回人工股関節全置換術患者への入院前教育の効果を検討するため,介入群17 名(女性.平均年齢59.7 ± 7.6 歳),対照群18 名(女性.平均年齢55.5 ± 9.0 歳)を対象に,患者の満足度や気分レベル,健康関連QOL の比較を検討した.その結果,入院前教育を受けた患者は,入院前の情報に対する満足度が高く,入院への準備と入院に伴う仕事や家事の役割不在への準備効果,および不安感や気分の落ち込みによる役割機能低下への歯止め効果が認められた.しかし,気分レベルの安定への効果はみられなかった. - 整形外科の歴史
-