Volume 14,
Issue 11,
2009
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特集
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ニガテ意識を克服できる! 頚椎術後に生じる神経症状とその対応
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整形外科看護 14巻11号, 1073-1073 (2009);
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整形外科看護 14巻11号, 1074-1079 (2009);
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「頚椎」と「頚髄」は似ている用語ですが,別物です.頚椎とは頚部の骨を,頚髄とは頚部の脊髄を意味しています.本誌の読者は頚椎と頚髄の解剖に単に詳しくなりたいわけではなく,「実際の臨床現場で遭遇する疾患を理解するための基礎知識を備えておきたい」との気持ちが強いと思います.適宜,どういった疾患や治療のときに出てくる用語・知識であるかの情報を挟みつつ解説します.
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整形外科看護 14巻11号, 1080-1087 (2009);
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私たち医師が脊椎の診察をする際には,つねに高位診断と横位診断を意識します.体のどの筋肉が弱いのか,体のどの領域に感覚異常があるのか,深部腱反射は低下しているのか亢進しているのか.それだけで,神経の障害部位の見当をつけることができます.そして,診察で得られた高位診断・横位診断と画像の所見が一致して初めて診断がつくわけです. しかし,そのためには神経の解剖や走行,支配領域を熟知する必要があります.たくさんあって覚えるのはめんどうくさいのですが,頭に入れてから患者を診察するとなかなか興味深いものです.
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整形外科看護 14巻11号, 1088-1092 (2009);
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整形外科看護 14巻11号, 1093-1097 (2009);
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整形外科看護 14巻11号, 1098-1105 (2009);
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頚椎術後の早期神経症状悪化の原因としては,術後硬膜外血腫,頚椎術後の上肢麻痺(主にC5 神経根麻痺:以下,C5 麻痺),手術中の不適切な神経操作,術後の移植骨・骨補ほてん材の脱転,脊椎用金属固定材料の設置異常(椎弓根スクリューの刺入位置不良など)などが挙げられます. 頚椎術後の硬膜外血腫による麻痺の発生頻度は高くありませんが,早期に発見して速やかに対処しなければ,高率に永続的な麻痺が遺残します.手術中の手技が適切で,全身麻酔からの覚醒後に神経症状の悪化がないことを確認した例で,術後急速な麻痺の進行,激しい頚部痛や上肢痛を訴える場合には,血腫による障害を第一に考えて対応する必要があります.また,頚椎後方除圧手術(椎弓切除術および正中縦割式や片開き式などの各種脊柱管拡大術)後の上肢麻痺の多くは術翌日〜術後1 週間以内に発生し,一側の上肢挙上障害として出現します. いかに技量に優れた術者が安全で確実な手術を行っても,硬膜外血腫や術後上肢麻痺などは発生しうる術後合併症であることを知る必要があります.早期に麻痺を発見して対応するためには,術後頻回の神経症状のチェックが必要不可欠です.本稿においては,頚椎術後の観察ポイント,ドクターコールのタイミング,起こりうる神経症状とその対応について解説します.
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整形外科看護 14巻11号, 1106-1110 (2009);
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頚椎手術による症状改善率は,日本整形外科学会の頚髄症治療成績判定基準を用いて評価した結果,罹病期間の長い症例や術前症状が重篤な症例では術後成績が不良となることが知られており,術後に神経障害が残る可能性があります.また,術中に脊髄や神経根を損傷する危険性もあるため,術後神経症状が悪化する可能性もあります. 本稿では,術後遺残した神経障害に対しての治療の実際を紹介します.
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教育講座
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病棟ナースにしてほしい 整形外科リハビリテーション
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整形外科看護 14巻11号, 1068-1072 (2009);
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パスで流れがわかる! 整形外科の周術期ケア
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整形外科看護 14巻11号, 1134-1141 (2009);
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施設訪問
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編集部がおじゃまします!!
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整形外科看護 14巻11号, 1121-1124 (2009);
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2004 年に新築移転した岐阜大学医学部附属病院.ベッドサイドのテレビから病院内ネットワークにアクセスできたり,病室入り口にあるパネルの花の絵を触るとネームプレートに早変わりしたりと,各所に工夫が凝らされている.設備の面だけでなく,アイデアもきらりと光る病棟東7 階でお話をうかがった.
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連載
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あなたの笑顔が見たいから
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整形外科看護 14巻11号, 1065-1065 (2009);
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基礎疾患をもつ患者はココがキケン 全身管理ができるナースになろう!
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整形外科看護 14巻11号, 1111-1116 (2009);
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Let’s try くふうモノ
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整形外科看護 14巻11号, 1117-1117 (2009);
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部位別でわかる 整形外科「要」語集
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整形外科看護 14巻11号, 1119-1120 (2009);
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私のおすすめ本
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整形外科看護 14巻11号, 1125-1125 (2009);
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NURSING LIFE
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整形外科看護 14巻11号, 1126-1127 (2009);
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Medical Quiz
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整形外科看護 14巻11号, 1128-1128 (2009);
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3ステップで学ぶ ナースのための整形外科日帰り手術
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整形外科看護 14巻11号, 1129-1131 (2009);
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研究発表に役立つ 医学写真ワンポイントアドバイス
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整形外科看護 14巻11号, 1133-1133 (2009);
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整形外科の在宅医療の現場から 退院後の患者さんはどう過ごしてる?
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整形外科看護 14巻11号, 1142-1145 (2009);
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前回は、日本の寝たきり者の現状についてお話ししました。寝たきり者を減らすためには、リハビリテーション(以下,リハビリ)を行ってADL を維持させるほかないのですが、現在の制度では維持期のリハビリは介護保険でサービスを提供することになっており、デイケアによる通所リハビリか自宅で行う訪問リハビリのいずれかしかありません。 私は、デイケアは理学療法士の配置が貧弱で個別のリハビリの実行が難しい施設もあるため、維持期のリハビリには訪問リハビリが適当だと考えていますが、実際のところ訪問リハビリによりADL の維持は可能なのでしょうか? 今回は、当院において訪問リハビリを1 年以上継続した患者さんの成績についてお話しします。
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整形外科看護をもっと追究したいあなたへ 文献ナビゲーション
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整形外科看護 14巻11号, 1146-1147 (2009);
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整形外科の歴史
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整形外科看護 14巻11号, 1150-1152 (2009);
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投稿論文
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整形外科看護 14巻11号, 1153-1159 (2009);
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近年,人工関節置換術は,高齢化社会の到来と手術技術の向上,および優れた素材の開発などにより,増加傾向にある.A病院においては,2007 年度人工股関節置換術(以下,THA)22 件,人工膝関節置換術(以下,TKA)52 件の実績がある.手術件数は年々増加しており,今後もますます需要が増えると予測される. そのなかでわれわれは,日々整形外科の診療補助や看護に携わっていて,TKA 後の患者から「何をしてはいけないのかわからなかった」「関節をどのくらい動かしたらよいかわからなかった」「痛みとむくみを気にして慎