整形外科看護

Volume 15, Issue 6, 2010
Volumes & issues:
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目次
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特集
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- リハビリスタッフとナースの視点で学ぶ 術式別リハビリ流れとADL援助チェックリスト
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- 鏡視下腱板修復術
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- 鏡視下バンカート修復術
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鏡視下バンカート修復術患者のリハビリの流れ
15巻6号(2010);View Description
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肩関節前方脱臼はスポーツのコンタクトや交通事故などの外傷によって,上腕骨頭が関節の受け皿である肩甲骨関節窩から前方に脱臼する状態で,脱臼を防ぐ関節上腕靱帯がうまく働かなくなることによって生じます.その原因としては,前方関節唇が関節窩から.がれてしまうことが大半であり,これをバンカート損傷(Bankart lesion)とよび,これらの機能を回復するためにバンカート修復術を行います(図1). 年齢など個人差はありますが,修復した関節唇が関節窩に癒合し,十分な強度に戻るまでには6 〜 8 カ月かかるため,この期間は修復した組織に過度のストレスがかからないようにすることが大切です.そのため,脱臼肢位となる肩関節外旋や水平外転の運動を行う際には注意が必要となります.当院のリハビリについて紹介します. -
- THA
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- 大腿骨転子部骨折に対する内固定術
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- ACL再建術
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ACL再建術患者のリハビリの流れ
15巻6号(2010);View Description
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前十字靱帯(anterior cruciate ligament;以下,ACL)損傷は,スポーツ愛好家に多く発症し,競技復帰のための標準的治療として靱帯の再建術が選択されます.再建術から競技復帰までには6 〜 9 カ月という長期間のリハビリが必要です.本稿では当院におけるACL 再建術後の早期リハビリについて,術前評価,術直後から全荷重歩行までの流れを紹介します -
- TKA
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特別寄稿
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特集2
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- いますぐ使える! スキンケアの知識
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教育講座
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- 整形外科疾患の保存療法 手術入院までどんな治療を受けてきたのか?
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- パスで流れがわかる! 整形外科の周術期ケア
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連載
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- あなたの笑顔が見たいから
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- ちょっとお仕事拝見! 整形外科にかかわるひとたち
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- 私のおすすめ本
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- らくらく♪ 美医食同源さおりレシピ
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- メディクロ Medical Crrossword Puzzle
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- 整形外科ナースのための お悩み相談室
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- Let’s try くふうモノ
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- 部位別でわかる 整形外科「要」語集
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- 3ステップで学ぶ ナースのための整形外科日帰り手術
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- 病院図書館司書が教える 看護文献検索の技
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- 整形外科の歴史
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研究報告
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大学生スポーツ選手が経験した受傷から復帰までの心理的変化
15巻6号(2010);View Description
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けがは誰にでも起こり,身体的苦痛だけでなく心理的苦痛も受けるが,とくに競技スポーツに取り組むスポーツ選手にとっては,それまで積み重ねてきた努力が無になったり,自分の役割が果たせなくなる無念さや申し訳なさ,今後復帰できるのかといった不安など,心理的な苦痛は大きい. スポーツ選手の受傷に関する心理的研究としては,どのような状況で受傷することが多いか,つまり心理的な受傷要因の研究が多い1-3).受傷から復帰していくまでの心理的変化を分析した研究4)もあるが,看護の視点を入れて考察を行っている研究は数少ない5).受傷したスポーツ選手とかかわる機会がある看護師にとって,選手の回復を援助するためには,受傷から復帰するまでの心理的変化やそのときに支えになったものを明確にし,理解したうえで選手とかかわることが大切であると考える. 本研究では,大学生のスポーツ選手が受傷をしてから競技に復帰するまでの心理的変化や,回復過程で支えになったものについて調査を行い,看護師としてのかかわりを考えることを目的とする.
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