整形外科看護

Fragility Fracture Network（FFN）は，脆弱性骨折のよりよい予防と治療を行うため，2011年に設立された，多職種による国際的ネットワークである．日本分科会は今回が記念すべき第1回目であり，国内外での脆弱性骨折発生率低下のための取り組みや，骨折の治療法などが紹介された．繰り返し強調されていたのは，行政を動かすために，脆弱性骨折発生率の低下が医療費削減につながることをデータで示さなければならないことである．そのためには多職種の連携が重要であり，FFN のDavid Marsh 会長は「もっと多くの看護師の方に，FFN に参加してほしい」と呼びかけた．

神戸で開催された日本運動器看護学会が主催する地区研修会．今年は「運動器疾患患者の診断と治療」というテーマで行われ，会場には約60人の参加者が集まった．画像診断，股関節疾患の診断と治療に関する講演1・2 は，基礎的な内容がわかりやすく解説され，参加者は熱心に聞き入っていた．また，講師との距離も近く会場は明るい雰囲気で，講演終了後に質問に行く参加者の姿が印象的だった．