眼科ケア
Volume 12, Issue 1, 2010
Volumes & issues:
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第一特集
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- コメディカルもここまでわかる! 診療に役立つ問診のヒミツ
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1.問診票を書いてもらう前にここだけはチェック 3つのポイント
12巻1号(2010);View Description Hide Description眼科外来で患者さんが安全に、しかも円滑に診療を受けることができるためには、最初に接する眼科スタッフのアセスメントと配慮が重要です。今回は問診が的確かつ安全に行われるためのコメディカル、とくに受付スタッフの役割を中心に述べます。 問診票は、主訴、現病歴、既往歴、他科受診の有無などを記入していただくことで、その後の検査や診療にたいへん有用です。しかし、問診票を渡してはいけない流行性角結膜炎の患者さん、問診票を渡しても書けない急激な視力障害を訴える患者さん、痛みで開瞼できない患者さんなどは、それ以前に早急な対応が必要であり、問診票の記入がかえってリスクを生んでしまいます。受付スタッフは問診票を渡す前に、後述の必須項目を口頭で尋ね、早急に看護師に詳細を確認してもらうように報告する必要があります。その後、看護師はさらに専門的知識をもって確認した内容をアセスメントし、医師に情報を提供し、指示のもと早急に対応することが重要です。 -
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3.術前問診票で何がわかるの? 10のポイント
12巻1号(2010);View Description Hide Description術前に患者さんに渡す手術承諾書や治療説明といった書類は、あくまで医療機関からの一方通行的で型どおりの情報提供や意思確認である場合がほとんどです。そのなかで、術前問診票は唯一患者さんから発信された個人個人の情報です。その人に合わせて入院生活をより良く過ごしてもらうために活用できる有効なツールだと思います。この情報源をどう利用したらよいのでしょうか。以下の3つの視点でとらえていくと頭の中で整理しやすいと思います。 1)眼科手術や入院生活中の全身管理のための医学的な情報源 2)インフォームド・コンセントを確認するための情報源 3)手術を受ける患者さんの心理に配慮するための情報源 以上を踏まえて、術前問診票の情報をどう役立てるかを探ってみましょう。 -
4.ドクターに伝えたい! 患者のキーワード・キーアクション
12巻1号(2010);View Description Hide Description日常の忙しい外来のなかにおいて、患者さんの訴えや行動から的確な情報を得ることができれば、通常の診察の手順で進めていいのか、はたまた緊急の対応をしなければならないのかの予測を立てることができます。また、流行性角結膜炎(EKC)などの感染性疾患の可能性のある患者さんをあらかじめ拾い上げることで、院内感染のリスクを未然に防ぐこともできます。ですから最初の問診の段階で患者さんの訴えをしっかりと聞き、さらに必要な情報を聞き出し、必要とあらばすぐにドクターに情報を伝えることが大切です。 -
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第二特集
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- 手術治療の患者説明のポイント
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1.日帰り白内障手術+乱視矯正手術
12巻1号(2010);View Description Hide Description近年、白内障手術は日帰りで行われることが多くなりました。今回はそのなかでも乱視矯正手術を日帰り白内障手術と同時に行う場合の患者説明について、白内障手術単独で行う場合と比較してどのようなことに注意して説明をすればよいのかということと、そのために必要な基礎知識について解説したいと思います。 -
2.PDT(光線力学的療法)
12巻1号(2010);View Description Hide Description光感受性物質にある波長の光が当たると、活性酸素が発生します。この活性酸素が細胞を変性させたり死滅させたりするのですが、これを利用したのがPDT(光線力学的療法)です。 光感受性物質であるポルフィリン系化合物は腫瘍や増殖組織の新生血管に特異的に集積することが知られており、1978 年以来、さまざまな腫瘍の治療に応用されてきました。眼科領域では網膜芽細胞腫、悪性黒色腫の治療に使われてきましたが、初期の光感受性物質のヘマトポルフィン誘導体は副作用の光線過敏症が強く、治療後暗室で1 カ月も過ごさなければならなかったので、あまり普及しませんでした。第二世代の光感受性物質ベルテポルフィン(ビスダイン.)では副作用が軽減され、光線力学的療法は広く行われるようになっています。2004 年に加齢黄斑変性に対するPDT が本邦で承認されてから、それまで有効な治療法がなかったともいえる網膜中心窩下に新生血管がある滲出型加齢黄斑変性の治療を多くの施設で行えるようになりました。 -
3.日帰り眼瞼下垂手術
12巻1号(2010);View Description Hide Description皆さんは、眼瞼下垂の患者さんがとても多くいることにお気づきだと思います。近年の高齢化社会に伴い加齢性眼瞼下垂の頻度が増え、またコンタクトレンズ長期装用が原因の眼瞼下垂も増えています。しかしながら、眼瞼下垂に対しては今日の白内障のように積極的には手術されていないのが現状です。それは眼瞼の手術は出血が多く、時間がかかり、術式もいろいろあるためだと思われます。今回は、日帰りで行っている低侵襲の眼瞼下垂手術について、わかりやすく説明したいと思います。
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連載
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- こんげつの眼底
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- メがでる話
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- 検査がもっと深くなる! そ〜だったのか 目トセトラ
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近法矯正をするとき、年齢に応じて加入度を変えることが多いですが、なぜですか?眼前約33cmに合わせるのであれば、年齢にかかわらず+3.00D加入でよいのではないですか?
12巻1号(2010);View Description Hide Description
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インタビュー
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- 眼科ケアなモノたち
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施設紹介
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- となりの施設に聞いちゃいました 教えて! 眼科クリニック
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連載
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- Dr.マイケルの メバチコってナンだョ?
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- NEW! 最近気になる「目」と「心」の話 モアイの白目
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- 私の提言、苦言、放言
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- ごきげんナースとごきげんドクター
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- メガネ屋オヤジのEye Love通信
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- デイサービスの現場から 見えにくい高齢者のための介助あれこれ
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特別企画
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