糖尿病ケア

団塊の世代が75 歳以上となる2025年に向け、今後の医療を支えるために、特定行為研修を受けた看護師（NP）の活躍が期待されている。2017年7月1日にウインクあいち（愛知県名古屋市）で行われたセミナーでは、特定行為研修の現状とともに、実際に現場で活躍している診療看護師（特定行為研修修了者）およびそれを支える管理者の立場から、業務拡大に伴うジレンマと今後の展望について発表があった。

2017年6月16日（金）〜18日（日）、中元秀友先生（埼玉医科大学）を会長に第62回日本透析医学会学術集会・総会がパシフィコ横浜（神奈川県横浜市）で開催された。テーマは「変革期に来た透析医療—明るい未来を築くために—」。透析患者の高齢化で生じている問題や透析患者数の増加に伴う医療費の増大など、議論すべき課題は多く、わが国の透析医療は変革期にさしかかっている。全国から駆けつけた透析医療従事者が、あらゆる立場・視点から、今後の透析医療について熱く議論を交わした。

2017年9月16日（土）〜17日（日）、福岡国際会議場ほか（福岡市）で、第22回日本糖尿病教育・看護学会学術集会が開催された。テーマは「研究成果から拡げる糖尿病療養支援」。台風18号の接近にもかかわらず、教育講演やシンポジウムのほかに交流集会も多数行われ、参加者が自由に意見交換をする姿がみられた。海外招聘講演では、フィンランドからKyngäs Helvi 先生（University of Oulu）が招かれ、1型糖尿病の発症率が世界一であるフィンランドにおける糖尿病ケアについて講演した。日本とは違った糖尿病患者への看護について参加者は真剣に聞き入っていた。