糖尿病ケア

Volume 5, Issue 8, 2008
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特集 成功例のデータが示す運動療法ビフォー・アフター
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成功例のデータが示す運動療法ビフォー・アフター
5巻8号(2008);View Description
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2008 年5 月の日本糖尿病学会2 日目、運動療法を主題としたシンポジウムが開催されました。手元にある過去数回の学会抄録集を眺めると、ほぼ毎年のように運動に関するシンポジウムが企画されており、糖尿病治療としての運動が確実に定着していること、さらに運動効果の科学的検証が積極的に進められていることがわかります。今回のシンポジウムでは、臨床的な運動療法効果から運動の生理学的・分子生物学的解析まで話題が提供されました。会場でわが国の糖尿病運動療法を牽引してきた先生が「運動を行えばよいことは誰もが知っている。課題はどのように実行させるかということだ」とコメントしておられました。私自身も、いまや糖尿病運動療法研究は「効果」から「教育」にシフトする必要性を実感しています。 本特集はこの意味でグッドタイミングといえます。全編にわたり、理学療法士が日常の臨床から得た経験や工夫を紹介しています。5 人の先生には「ミニ事例報告」も行っていただきましたが、運動療法を専門とする理学療法士がどのようにみているのか、何に注目しているのか、指導の着眼点は何かなどを知っていただき、皆さんの運動指導の参考にしていただきたいと思います。 私はといえば、またしても腰痛で運動をしたりしなかったりの毎日で約半年が過ぎ、先週より一念発起して運動を再開しました。30 分間のトレッドミル上のジョギングと腕立て伏せ100 回、腹筋100 回というメニューです。半年間まるっきりサボっていたわけではないので、多少の筋肉痛はあったものの数日で慣れました。わが家で私が自由にできる貯金は体力の貯金だけです。 -
運動はなぜ始められず、継続できないのか
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指導者が情熱をかけて療養指導を行った場合ほど、患者さんがそれに応えてくれないと「あの人はやる気がない」「意志が弱い」などのぼやきを指導者側から聞くことがあります。指導者がたとえ情熱を持っていても、「運動をがんばって行ってください」とだけ無責任に(ときに脅迫じみて)指導しても「言うは易く、行うは難し」で、人の行動がよい方向に変化すること(行動変容)はたいへん厳しく、困難なものです。これは、患者さんが運動療法の意義を理解している場合でも同じことがいえます。 したがって指導者は「なぜ、健康行動において行動変容を始めず、継続できないのか?」という視点で患者さんと接し、患者さんとともに解決策を模索することが重要なことだと思われます。 そこで、「運動がなぜ始められず、継続できないのか」という点を理解する一助となることを目的に、各行動変容ステージに応じた心理的特性などを説明するとともに、トランスセオレティカル・モデル(Transtheoretical Model;TTM)に基づいた一般的なアプローチ方法について概説します。 -
運動療法の評価ポイント
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糖尿病は「全身の臓器に影響を及ぼす慢性疾患」と表現することができます。そして、運動療法は糖尿病治療の大切な一役を担っており、運動療法の効果は全身に現れます。表1 に示すとおり、運動療法の効果は局所ではなく、全身に及びます。そのため、評価項目も身体の一部ではなく、全身となることをまずは覚えておいてください。また、血糖や血圧、血液データ、エコーなどといった検査数値から血管内部に生じている事柄をイメージしていく「ミクロ的な視点」から、社会参加、QOL といった患者さんの行動変容の変化を示す「マクロ的な視点」まで、糖尿病を評価する際には幅広い評価視点が必要とされます。そして、そのいずれも運動療法評価の指標となり得るのです。 本稿では、運動療法の効果に対する評価視点を5 つの大項目に分けてまとめました。日々の臨床場面で運動療法の効果を評価する際に参考にしていただけると幸いです。 - このアプローチで運動が続く 運動療法アイデア集
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連載
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- 特定健診・特定保健指導開始にあたって
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- Dr.サトーがアドバイス! 療養指導おなやみ解決塾
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- 糖尿病の検査と病態 正しく学ぶ! A to Z
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- デンナースのヒュゲリな生活
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- おさえておきたい糖尿病の海外文献
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高血圧
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今月ご紹介するのは、糖尿病合併の難治性高血圧における原発性アルドステロン症の頻度を検討した研究です。糖尿病患者さんでは非糖尿病者さんより厳しい血圧管理目標が設定されていますが、現実にはコントロール困難なケースも多く、わが国でもよく問題になります。そのようなケースでは、患者さんの病態をもう一度見直すべきなのかもしれません。 -
- ケアの?に理学療法士が答える! 糖尿病療養援助誌上相談室
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夏季は熱中症などのおそれがあるため、ウォーキングなどは避けたほうがよいのでしょうか? プールなら勧めてもよいですか?
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- 今こそ取り組む災害時糖尿病対策
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- LOOK!LOOK! CDE活動状況報告書
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