エマージェンシー・ケア
Volume 22, Issue 2, 2009
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特集
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- 初心者のための看護研究の取り組み
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(1)どうしてするの? 看護研究
22巻2号(2009);View Description Hide Description『看護研究』と聞いただけで,拒絶反応を示す方はいないだろうか? しかし,逃げていても師長からは「今年は研究グループに入ってね」「3 年目は当番よ」と半ば強制的に研究しなければならないこともあるだろう.これは苦しいことで,好きなアーティストのコンサートや,ショッピングなら夜勤明けでも頑張れるのに,なぜ『看護研究』はこんなにも苦痛なのだろうか.本稿では,看護研究に少しでも興味を持っていただくためのポイントを解説する.まずは小さなことから始めてみよう. -
(2)看護研究のススメ方
22巻2号(2009);View Description Hide Description“ か・ん・ご・け・ん・きゅ・う” と発すれば,大体のスタッフは散っていく.看護界における禁句の上位に間違いない言葉であろう.看護研究の目的・意義は前項通りだが,その理解は,必ずしも研究実践の動機付けにつながっていない.看護研究を経験した人,経験したことのない人も同じように,看護研究に興味を持てないのはなぜだろうか? 看護研究そのものの見方,考え方を変え,“ か・ん・ご・け・ん・きゅ・う” に,興味を持ってもらうことが本稿の狙いである.ここでは,看護研究を指導する立場からこの問題を解決していきたい. -
(3)始める前に知っておきたい基礎知識(1)文献検索
22巻2号(2009);View Description Hide Description看護研究のステップとして,避けて通れないのが,研究に必要な「文献」の収集である.とはいえ,「どうやって探してよいのか分からない」と,最初の一歩を踏み出せない人も多いのではないだろうか.やみくもに書店や図書館に行っても,目的のものが必ずあるとは限らない.自分の研究に必要な資料をどうすれば効率的に入手できるのか,その方法について解説する. -
(4)始める前に知っておきたい基礎知識(2)看護研究のタイプ
22巻2号(2009);View Description Hide Description看護実践の礎となる科学的根拠は,看護研究の蓄積により得られるものである.これまでにも多くの看護研究の成果により,看護技術やケア内容の見直し,新たな発見に基づくケアの確立が行われてきた. 科学的根拠となり得る看護研究を行うためには,研究目的に適した研究デザインを選択することが重要である.研究デザインというと,近寄りがたいイメージがあり,急に看護研究に取り組む意欲が減退してしまいがちだが,決して難しいものではない. 本稿では,看護研究のタイプ別にその研究デザインについて具体例を示しながら解説する. -
(5)始める前に知っておきたい基礎知識(3)倫理的配慮
22巻2号(2009);View Description Hide Description倫理とは「実際道徳の規範となる原理(広辞苑)」である.すなわち,人々の間で広く認識されている善悪,すべきこと・すべきでないことの規準である.研究における倫理的配慮とは,研究者が参加者に対して良心を貫き人の道に外れた行為をしないための必須の段取りや気配りである.今や倫理的配慮なくしては,どんな看護研究も進めることはできないだろう.そこで,本稿では,これらの指針を基に,救急領域や集中治療領域において看護研究を行う場合に,押さえるべき倫理的配慮について概説したい.
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連載
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- E Word 私が惹きつけられたこの言葉
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- 救急医療のススメ 現状を生き抜くための12の格言
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- From ExpertNurse 救急看護認定看護師からのメッセージ
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- 家族
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- 自傷行為ー自殺者3万人の時代に,救急医療ができること
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- 誌上で検証 プレホスピタルでの患者のみかた
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- Emergency Case
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救急患者への迅速な対応のための連携 〜心筋梗塞患者の事例を通して〜
22巻2号(2009);View Description Hide Description当病院は,病床数745 床,診療科25 科の二次救急指定病院であり,急性期医療を担う地域医療支援病院である. 2003 年以降,地域の連携病院からの紹介患者に,24 時間対応するホットラインを整備し,救急で専門的な初期治療をスムーズに行い,医療の質を向上することを目的として,2006 年4月に救急・処置・検査センター(以下センターとする)を開設した. センターは,ホットラインの患者をはじめ,ほかの救急患者への対応も行っている.特に,循環器科との連携は機会も多く,CCU につながるホットライン以外で来院された患者に対しても,早急な対応を行っている.今回は,循環器外来とセンターの連携について紹介する. - EMERGENCY TOPIC
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特別企画
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- 日本災害看護学会「災害看護メッセージ 〜備え〜」
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- 第10回日本救急看護学会ランチョンセミナー 解説&クイズ当選者発表!
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ライブDE ホントにOK ? Returns 救急外来におけるトリアージ もう「いつまで待たせるの!」なんて言わせない!
22巻2号(2009);View Description Hide Description