ナーシングビジネス
Volume 3, Issue 9, 2009
Volumes & issues:
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FEATURE
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- どこまで必要? 病棟のリスクマネジメント
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現実的なリスクマネジメント 間違いを事故につなげない対策の強化を!
3巻9号(2009);View Description Hide Description医療安全対策として、システム改善やマニュアル整備などが進む一方、エラーや事故が減ったという実感が伴わないという現実がある。多忙で複雑な医療現場においては、実現可能な安全対策を講じることが重要だ。その具体例をいくつか紹介する。 -
わが国の医療安全の歩みを読み解く 医療安全推進総合対策から現在まで
3巻9号(2009);View Description Hide Description医療は厚生労働省が所管している。そのなかでも医療の安全の確保は、わが国の医療政策における重要な課題の一つである。医療の質と安全を向上させていくためには、医薬品や医療機器の安全性の確保、医療従事者の資質の向上、安全な療養環境の整備、高度専門的でかつ安全な医療技術の評価など、総合的に取り組む必要があり、多くの部局が医療安全に関連した業務を行っている。本稿では、「医療安全推進総合対策」以降の、現在に至る医療安全対策の経緯の概要を解説する。 -
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専任リスクマネジャーの活動を知る(1) 病院全体の意識向上を目指して—安心と安全と笑顔の提供—
3巻9号(2009);View Description Hide Description医療法の改正や診療報酬上の加算の新設などにより、医療安全管理者を設置し、それを中心とした医療安全体制の確立が進められています。ここでは、専任リスクマネジャーとして行う、病院全体への働きかけの内容を紹介します。 -
専任リスクマネジャーの活動を知る(2) 悩み多い? それとも楽しい? 医療現場のマネジメントという仕事
3巻9号(2009);View Description Hide Description専任リスクマネジャーの仕事には、組織内のあらゆる人たちとの関わりが不可欠であり、その業務内容は複雑かつ多岐にわたります。だからこそ、周囲の人のサポートを得ながら計画を行動に移すことが重要です。本稿では、その実践を振り返り、活動を通じて得たもの、感じていることについて紹介します。
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TOPICS
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看護師の過労死防止のために、今すべきこと 緊急実態調査の結果を振り返って
3巻9号(2009);View Description Hide Description「交代制勤務23人に1人が過労死の危険あり」。約2万人の看護師が過労死に匹敵するレベルの勤務をしているとした、日本看護協会が発表した調査結果は記憶に新しい。では今後、どのような対策を取っていけばよいのだろうか。調査を受託した財団法人労働科学研究所(川崎市)の酒井一博さん(所長)と毛利一平さん(研究部・副部長)に、調査の背景や今後の方策について、所感をうかがった。
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VOICE・MESSAGE
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巻頭のひと
3巻9号(2009);View Description Hide Description「身だしなみやあいさつは基本。大きな声で、はっきりと明るく語りかけることは、職場の人間関係、患者さまとの信頼関係構築の第一歩」と言う。各部署をラウンドして看護師一人ひとりに声をかけながら、キャリアアップを支援する。看護の質の向上を目指し、学会発表など情報発信にも積極的に取り組んでいる。
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MANAGEMENT
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- 看護師長業務改革
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看護師が持っている情報は有効活用されていますか
3巻9号(2009);View Description Hide DescriptionDPC(Diagnosis Procedure Combination)による支払いが導入されるにあたっては、診療情報に基づいた正確なコーディングが求められる。実際には診療情報管理士がその業務を担うことが多いが、情報収集にあたっては苦労も多い。看護師長が中心となって、DPCに関わる多職種の情報共有を可能にした佐久総合病院の取り組みについて紹介する。
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RESOURCE
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- 戦略的人材育成
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対人関係ストレスを軽減するコミュニケーション能力を高める— アサーティブ・トレーニングの効果 —
3巻9号(2009);View Description Hide Description岩手医科大学附属病院の血液・腫瘍内科病棟では、看護師の対人関係におけるストレスを軽減させる目的で、アサーティブ・トレーニングの導入を試みた。その結果、スタッフのコミュニケーション能力や自尊感情が向上し、職場内の雰囲気がよくなったという。その内容と取り組みの効果を紹介する。
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COLLABORATION
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- 地域連携
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訪問看護の視点で在宅医療ネットを充実— 個から行政まで、あらゆる人を巻き込んでいく—
3巻9号(2009);View Description Hide Descriptionがん患者が増加し、がんによる死亡率も高まっている。急性期病院では長期入院はかなわず、ホスピス病床も不足するなか、在宅医療・看護の拡充が求められる。がん患者がなるべく住み慣れた地域、家で過ごし、穏やかに最期を迎えられる環境をつくりたいと、訪問看護ステーションの草分けである白十字訪問看護ステーション(株式会社ケアーズ)所長の秋山正子さんは、大都会・新宿で「顔の見える医療・福祉のネットワーク」を少しずつつくりあげてきた。「訪問看護は黒子」を自認しつつも、実際には“影の司令塔”と目され地域から厚い信頼を得ている秋山さんの活動を報告する。
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LECTURE
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- 管理職ナースの目標管理と目標設定
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- 今月の数字 数字から医療政策を学ぼう
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- チーム医療のためのコミュニケーション術
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- 実践的判例よみこなし術
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LIFE
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- 生理学の目
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遺伝子と生命
3巻9号(2009);View Description Hide Description前号までの3 回( 6 〜 8 回)は、生命の単位である細胞レベルで生命のありようを考えてきた。するとどうしても、時代の流れに沿って分子生物学、つまり遺伝子と生命に話が及ばざるを得なくなった。
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COLUMN
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- 看護職副院長リレートーク
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- 目指せ! ナースプラクティショナー
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- やる気の出るひと言
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- 男副看護部長日記
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- 副学部長室の窓から
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- Review Now 看護・経済・社会
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- 経営の心理学
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組織が大きくなるほど〈責任〉を感じにくくなる— 責任の分散 —
3巻9号(2009);View Description Hide Description組織の危機において、現場の一人ひとりの〈力〉、もしくは〈組織を助けること〉はとても重要なものです。しかし、それぞれが危機感を持って努力をすればなんとかなりそうですが、なかなかそうはいきません。いろいろな理由が考えられますが、その一つに〈責任の分散〉があげられます。今回は「責任の分散」についてご紹介します。
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UP-TO-DATE
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- 国内ニュース
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新型インフルエンザの流行と今後の課題
3巻9号(2009);View Description Hide Description新型インフルエンザA 型(H1N1)の発生が4月にメキシコで確認されてから、アメリカ大陸を中心に世界へと広がった。そして5月には日本国内初の患者が確認され、中高生を中心に患者数が増加していった。WHO も4月はフェーズ3としていたが、4月末にはフェーズ5、6月にはフェーズ6へと引き上げ、新型インフルエンザが世界的な蔓延状況にあるとした。冬に向かっている南半球の感染者数の増加が著しいことから、国内においても秋以降の感染者数の増加、重症化しやすい患者への対応等、体制を整えることが求められている。 - 国外ニュース
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医師の幇助を介した尊厳死(Death with Dignity,Physician Assisted Suicide Law:DWD)法の成立をめぐって(アメリカ)
3巻9号(2009);View Description Hide Descriptionワシントン州では2008年11月に行われた投票により、オレゴン州に続く2番目の州として、「医師の幇助を介した尊厳死」が法的に認められた。州有権者の約60%がこの法案に賛成した。2009年3月には法律として成立し、5月下旬にワシントン州で初のケースが実施された。
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REPORT
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医療機関の「経営の質」を評価することで、日本の医療界全体のレベルアップを目指す
3巻9号(2009);View Description Hide Description2009年3月24日、医療機関の「経営の質」を評価するための新たな組織、「日本版医療MB賞クオリティクラブ(JHQC)」発足記念のシンポジウムが行われた。このとき同時に、継続的に経営の質向上に取り組んだことを評価された「認証病院」も発表された。組織の発足と認証制度の目的について、財団法人日本生産性本部に話をうかがった。
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