産業看護

ICOH/4SC JOINT CONFERENCE が，2013年9 月23 日〜26 日にブラジル・サンパウロで開催されました．ブラジルはご存じの通り，地球儀でいえば日本のちょうど真裏にあり，日本から最も遠い国です．今回はヨーロッパ経由でブラジルに向かいました．会議が開催された9 月末は，ブラジルでは冬の終わりという季節で，少し風が吹けばコートなしではいられない肌寒い気候でした．サンパウロは，南米のみならず南半球最大の都市（人口1,100 万人以上）であり，日本の東京に似た大都会です．第23 回日本産業衛生学会　産業医・産業看護全国協議会と日程が重なったこともあり，日本からの参加人数は少なく，また，サンパウロの治安の問題もあり，滞在中は市内を歩くこともなく，ホテルと学会場をタクシーで往復していました．

去る2013年9月26日〜28日，名古屋国際会議場にて第23回日本産業衛生学会　産業医・産業看護全国協議会が開催された（企画運営委員長：大同特殊鋼　星崎診療所　所長・斉藤政彦先生）．メインテーマは「連携，そして発展！　産業保健の未来を問う」である．シンポジウム5 題，教育講演2 題，大討論会，事例検討などを通し，ワークエンゲイジメントやメンタルヘルス支援，がんを抱えながらの就労など，近年の労働者の健康問題を取り巻くテーマが取り上げられ，活発な議論が交わされた．ここでは教育講演2，シンポジウム5を紹介する．