スマートナース
Volume 10, Issue 3, 2008
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今月の気になるニュースななめよみ!
10巻3号(2008);View Description Hide Descriptionこのコーナーでは、看護学の指導者や医学ジャーナリストという医療・看護の専門家の視点から、ちょっと違った切り口で、医療・看護に関するニュースの読みかたを紹介してもらいます。/診療報酬にもエビデンスに基づいた算定を!/ナースがワークライフバランスのモデルを示そう!
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特集
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緊急度・対応がチャートでわかる! ナースが絶対に見落としてはいけない危険な症状15
10巻3号(2008);View Description Hide Description救急現場では、特にナースの観察が大事とされます。今回の特集では、新人さんであっても、最低限これだけは見逃してはいけないという症状を緊急度の高い順に15取り上げました。これらはいずれも、患者さんから訴えられることが多く、急変に至る可能性があるものです。ここで取り上げたそれぞれの急変症状について、事例をもとにどんなアセスメントや判断、次にどんな行動が必要かを解説しています。特に緊急度の高い4つの症状(呼吸困難、胸痛、アナフィラキシー、痙攣)については、その見極めかたを身に付けてください。 -
はじめに 大事な症状を見逃さないために
10巻3号(2008);View Description Hide Description急変に至る可能性のある危険な症状を見逃さないためには、緊急度・重症度が高い患者を、いかに早期に見つけるかが重要です。まずは、緊急度・重症度の見分けかたを理解しておきましょう。 -
1 呼吸困難
10巻3号(2008);View Description Hide Description事例 70歳、男性。不明熱があり、気管支喘息の既往がある。「少し息が苦しい」と訴えたため、いつも行っているβ2刺激剤の吸入を行った。吸入後も肩で息をしており、会話もほとんどできないような状態になってきた。顔や体からびっしょり汗をかいていた。 -
2 胸痛
10巻3号(2008);View Description Hide Description事例 糖尿病の教育目的で入院中の60歳代の男性。ナースコールがあり、訪室すると「胸が痛い」と苦悶様表情で訴えた。脈拍を測定しようとしたところ、じっとりとした冷汗を認めた。血圧が90/60mmHg、脈拍は58回/分。 -
3 アナフィラキシー
10巻3号(2008);View Description Hide Description事例 65歳、男性。肺炎で抗生物質を初回投与。点滴を開始し、5分後に口唇のしびれを訴えた。次第に顔面の紅潮と鼻炎様症状が出現したので、点滴を中断し、医師への報告のためにその場を離れた。その後すぐにAさんから「声が出にくい」とナースコールがあり、訪室すると、気道の狭窄音が聞かれた。血圧は74/42mmHg。 -
4 痙攣
10巻3号(2008);View Description Hide Description事例 交通事故に遭い、脳挫傷で入院中の42歳、男性。入院時の意識レベルはJCS20、対光反射はあり、瞳孔反射の左右差もなし。入院3時間後、突然、全身性間代性の痙攣が出現した。 -
5 頭痛
10巻3号(2008);View Description Hide Description事例 43歳、男性。午後5時ごろ、仕事中に後頭部に急激な頭痛(頭が割れるような痛み)が出現した。少し横になっていたが頭痛は治まらず、悪心も出現。午後7時に救急外来を受診した。来院時の意識レベルは清明、対光反射はあり、瞳孔反射の左右差もなく、運動麻痺もなかった。 -
6 意識障害
10巻3号(2008);View Description Hide Description事例 胃潰瘍で入院中の80歳、男性。既往歴は糖尿病(食事療法中)。胃カメラで止血術を受け、入院2日目。絶食中であった。本日、訪室すると、呼び掛けに反応しなかった。全身冷汗があった。 -
7 運動障害(麻痺)
10巻3号(2008);View Description Hide Description事例 72歳、男性。心不全で加療中の患者。既往歴は高血圧、心房細動があった。「右半身が動きづらい」とナースコールがあり、ナースが訪室する。右半身の不全麻痺があり、体は右に傾いていた。意識レベルは清明だが、構音障害も出現していた。 -
8 腹痛
10巻3号(2008);View Description Hide Description事例 脳梗塞で入院中の50代男性。2〜3日前から、ときどき心窩部痛を訴えていたが、突然、心窩部付近を押さえ激痛を訴えた。顔色は蒼白、痛みのため苦悶様表情がある。 -
9 吐・下血
10巻3号(2008);View Description Hide Description事例 アルコール性肝障害で治療中の50歳代男性。大量吐血のため救急車で搬入される。来院時、血圧98/50mmHg、顔色不良でぐったりとしている。 -
10 腰痛
10巻3号(2008);View Description Hide Description事例 70代男性。急に強い腰痛が出現したため救急車で搬送された。顔色はやや蒼白。問い掛けにはしっかりと返答できる。橈骨動脈で脈拍触知は可能。現在、高血圧で内服治療中。 -
11 失神
10巻3号(2008);View Description Hide Description事例 70代女性。自宅で意識消失し、頭部を打撲。痙攣もあり、家族が救急車を要請した。救急車内で意識は回復し、来院時、意識レベルはほぼ清明。来院時の脈拍は54回/分。橈骨動脈で脈拍は触知可能。 -
12 動悸
10巻3号(2008);View Description Hide Description事例 心房細動の患者。52歳、男性。「仕事中に急に胸がどきどきしてきた」と救急外来を受診した。HR120不整、血圧92/60、SpO299%。呼吸困難やほかの胸部症状の訴えはなく、既往歴や家族歴は特記事項なし。 -
13 めまい
10巻3号(2008);View Description Hide Description事例 68歳、女性。子宮筋腫手術後。ADLはトイレ歩行まで離床が進んでいた。手術後5日目の朝、トイレに行くために立ち上がったら、突然、よろめくようなふらつきが出現した。そのままベッドに戻り、ナースコールした。 -
14 発熱
10巻3号(2008);View Description Hide Description事例 80歳、女性。左片麻痺で、食事時にときどきむせがあったが、食事は自力摂取できていた。ある日、突然の悪寒・戦慄があり、体温39.0℃、呼吸32回/分、SpO292%。ADLはベッド上でほとんど過ごし、オムツを使用。 -
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特集2
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医療・看護のアンテナ 急がせない、型にはめない 認知症ケアマッピングを活用! その人らしさを大事にしたパーソン・センタード・ケア
10巻3号(2008);View Description Hide Description群馬県沼田市にある医療法人大誠会内田病院は、地域に根ざした幅広い高齢者医療に積極的に取り組んでいる。併設される介護老人保健施設大誠苑では、パーソン・センタード・ケアの考えに基づく「認知症ケアマッピング」の評価を受け、施設の環境やスタッフの対応が大きく改善されたという。以前から、大誠苑では認知症高齢者ケアに精力的に取り組んできた。その活動がパーソン・センタード・ケアによって、どのように活かされているのか、認知症ケアマッピングの活用について、お話を伺った。
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Brush up
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新人ナースとベテランナース ここで差が出る! 看護の着眼点 ステップアップ編 急変時のモニター類対応 適切にアセスメントする
10巻3号(2008);View Description Hide Description1年目の連載では、新人ナースの事例を取り上げました。2年目の今年度は、少しステップアップ、経験を積み始めた新人2年目ナースをイメージしています。/肺炎で入院中の75歳男性、Wさん。既往に糖尿病がある。フェイスマスクで酸素と末梢点滴が投与されていた。理解力も良く、静かに安静を保つことができていた。この日は38.5℃まで発熱していた。しかし夜になり、そわそわし始め、起き上がったり、ルート類を引っ張ったりする行動が見られるようになった。夜間巡回時にその様子に気が付いた新人ナースが対応しようとしたところ…… -
ヒヤリ場面、受け持ち患者さんの病態に合わせた 重要疾患別ケアの基本 離院・徘徊していた認知症患者さん
10巻3号(2008);View Description Hide Descriptionふだん、馴染みのない疾患を抱えた患者さんが入院されたら、自信をもってケアできますか?重要疾患別に必要な知識を学んでおきましょう。/医療者に認知症との認識がなく、急性硬膜下血腫除去手術の3週間後、いつの間にか病院を抜け出して徘徊していたAさん -
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ベッドサイドで学べる ドクター石橋のミラクルボックス心電図 救急現場のST偏位
10巻3号(2008);View Description Hide Description教科書を何度読んでも、実際に心電図を見ると、「何がなんだかわからなくなる!」というあなた。ベッドサイドで遭遇する心電図を事例に、どう読み解くか、学んでいきましょう。初級編・中級編、それぞれのレベルに合わせて読んでください。/Lさん 75歳男性 昨日、救急車で搬送されてきたLさん、緊急カテーテル検査にて心筋梗塞と診断されました。今日はそのミーティングです。 -
「できる!」ナースの仕事力フィットネス 先手のクレーム対処力
10巻3号(2008);View Description Hide Description看護技術・知識以外に忘れてはいけないのが、業務をスムーズに遂行する「仕事力」。各回テーマの筋トレで、「できる!」ナースへの基礎力を高めましょう。/こんな経験ありませんか?聞いてみればささいな出来事なのに、クレームにまで発展してしまった。どうしてだろう?
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特集3
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ナースが元気な職場はココが違う! 元気に働くナースの秘訣、教えます 01 ナルシストになろう!
10巻3号(2008);View Description Hide Description「仕事は楽しくしたい、仕事で充実したい、でも……」。人員も新しくなるこの時期、超過業務、複雑な人間関係、思いどおりにいかないことばかりの仕事環境で、「なんとかしてほしい! 辞めたい!」と思うことはありませんか? そんなときにこそ、みずから元気を引き出しましょう! メディカ出版主催の『リーダーナースセミナー2007 元気チーム! のつくりかた〜職場コミュニケーション術&リーダーシップの極意』から、皆さんが自分自身と職場を元気にするための秘訣をお届けします。 -
ナースが元気な職場はココが違う! 元気に働くナースの秘訣、教えます 02 ココロとカラダとアタマを元気に!
10巻3号(2008);View Description Hide Description -
ナースが元気な職場はココが違う! 元気に働くナースの秘訣、教えます 03 「やる気」を「やりがい」につなげよう!
10巻3号(2008);View Description Hide Description -
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Stage up
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日本全国マナー違反注意報発令中! 自分の行動に信念をもつ
10巻3号(2008);View Description Hide Description2年間に渡ったコーナーもついに最終回ですが、なんと今回は諸事情により、病室で書いています。ナースはどんな場面でも、自分の言動が患者さんに大きな影響を与えることを忘れてはなりません。信念をもった行動が、自分自身にも患者さんにも生きるエネルギーになります。 -
家庭も仕事もどっちも楽しむ 両立ナース アンビシャス! 仲間や近所との協力体制で仕事も育児も生き生きと実行
10巻3号(2008);View Description Hide Description -
認定看護師を目指す ステージアップQ&A 透析看護認定看護師
10巻3号(2008);View Description Hide Description1996年の発足以来、看護領域の期待をどんどん高めている認定看護師制度。高度な知識と技術をもち、リーダーシップを発揮していく認定看護師がどんな道のりをたどったのか、先輩たちの活躍を見てみよう。 -
アナザーライフ/ナースの扉 一心に的と向き合う。その気持ちが仕事への迷いを消した
10巻3号(2008);View Description Hide Description趣味のつもりで始めたアーチェリーに夢中になり、いまや日本代表になるくらいのプレイヤーとなった桜沢さん。忙しいナースの仕事を続けつつ、アーチェリーの試合で好成績を収めている。ナースだからこそ、自分次第で仕事以外のことにも夢中になれるのだと桜沢さんが教えてくれた。 -
先輩ナースのお悩み解決! 現場で使える コーチングスキル 後輩の悩みをどう聴く?
10巻3号(2008);View Description Hide Description病棟に新人のまめ子さんがやってきました。指導役のスマ子さんとドキドキの初対面です。スマ子さんはまめ子さんを、がんばってサポートしようと張り切っています。しばらくたって元気のなさそうなまめ子さんを見掛けたスマ子さん。悩みを聞くために声を掛けました。悩みを打ち明けるまめ子さんに対し、スマ子さんは、自分の経験をたくさん話して元気づけようとしていますが……。
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Freshen up
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ナースのお手軽メンタルテクニック 看護職に魅力を感じなくなった? 気が付くと愚痴をこぼしている
10巻3号(2008);View Description Hide Descriptionストレスためずに元気になろう!ナースには「人間関係」だけでなく、「不規則な生活」「患者の命を預かる」などのストレスもあります。でも、ストレスをためすぎても良いことは何もありません。毎年、2000人以上にカウンセリングを行う山本先生が、ストレスをためすぎず、気持ちが楽になる簡単な方法を紹介してくれます。 -
スマート・カフェ ナース200人なんでも向上委員会 先輩・上司からの忘れられない言葉
10巻3号(2008);View Description Hide Description毎回、会員さんをゲストに迎え、皆さんからいただいたアンケートを基に、テーマについて編集室とお話をしていただく「スマート・カフェ」。今回は、これまでに先輩や上司から言われて、励みや支えになった言葉を聞きました。 -
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ナースの心と体を元気にする Do! Do! かんたん気功レッスン 晴れ晴れとした気分を
10巻3号(2008);View Description Hide Description外の景色や食べ物などに、春の兆しが出てくるのはうれしいですね。でも、三寒四温というこのごろの陽気のせいで、自律神経が不安定に。日一日と明るくなる日差しのなかで、なんとなく心が晴れないとか、鬱々しているのももったいないこと。気功レッスンで、大空と話をしてみましょう。
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