プロフェッショナルがんナーシング
Volume 5, Issue 5, 2015
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目次
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治療に伴う看護特集 【鉄則リストでできる!ケアの最前線もわかる! がんの治療による皮膚障害のケア あれこれ】
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緩和ケア特集 【オピオイド疼痛管理up-to-date】
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【①新しいレスキュー用製剤:粘膜吸収性オピオイド】 1.オキノーム(R)・オプソ(R)が効かないときに、アブストラル(R)・イーフェン(R)に切り替えれば効果があるのか?
5巻5号(2015);View Description Hide Descriptionオキノーム(R)・オプソ(R)が効いてくるまでに時間がかかる場合には、アブストラル(R)・イーフェン(R)に切り替えることで鎮痛効果は期待できる。 -
【①新しいレスキュー用製剤:粘膜吸収性オピオイド】 2.アブストラル(R)・イーフェン(R)は、骨転移の体動時痛の「予防投与」に使ってもいいのか?
5巻5号(2015);View Description Hide Description骨転移の体動時痛に対するアブストラル(R)・イーフェン(R)の「予防投与」は、適応となる患者や条件を慎重に考慮したうえで実施する。 -
【①新しいレスキュー用製剤:粘膜吸収性オピオイド】 3.アブストラル(R)とイーフェン(R)はどう違うのか?どういうときにはどっちがよいのか?
5巻5号(2015);View Description Hide Description鎮痛効果には差はないが、使いやすさではアブストラル(R)が優れ、舌下投与ができない患者や低用量から開始する場合にはイーフェン(R) が適している。 -
【②新しい弱オピオイドの特徴】 1.トラマドール(トラマール(R)・トラムセット(R))が有用な場合はどういうときか?
5巻5号(2015);View Description Hide DescriptionNSAIDs(ロキソニン(R))かアセトアミノフェン(カロナー(R))を飲んでも痛ければトラマドール -
【②新しい弱オピオイドの特徴】 2.タペンタドール(タペンタ(R))が有用な場合はどういうときか?
5巻5号(2015);View Description Hide Description若い人、痛みの強い場合には、NSAIDsまたはアセトアミノフェンの次に、タペンタドール -
【③タイトレーション(増量)】 1.痛みが強い患者での増量の仕方として、徐放性製剤+レスキュー速放性製剤、速放性製剤のみ、注射のいずれの方法がいいか?
5巻5号(2015);View Description Hide Description・疼痛増強時のオピオイド増量の基本は徐放性製剤と必要に応じたレスキューの増量。・鎮痛を急ぐ必要がある場合は、速放性製剤や注射剤での増量が選択肢。 -
【③タイトレーション(増量)】 2.注射剤で増量する場合の増量間隔、増量方法は?
5巻5号(2015);View Description Hide Description・ガイドラインでは注射剤の増量間隔は24時間ごと。・ 迅速な鎮痛が求められる際には現場では十分な観察のもと、8時間ごとの増量も検討。 -
【③タイトレーション(増量)】 3.一日4回以上レスキュー(疼痛時)を使用していたら、ベースを増量するほうがいいか?
5巻5号(2015);View Description Hide Description・一日4回以上のレスキュー使用なら、ベースの増量が基本。・持続痛と突出痛の区別が重要。・持続痛がコントロールされている場合は、突出痛への対策を行なう。 -
【④オピオイドスイッチング】 1.オキシコドン徐放性製剤を使用していた患者が内服できなくなったとき、オキシコドン注射液(オキファスト(R))に変えるべきか、モルヒネに変えるべきか、フェンタニル貼付剤に変えるべきか?
5巻5号(2015);View Description Hide Description原則はオキシコドン注射液に変更する。疼痛や呼吸困難のコントロールが不十分な場合、眠気・せん妄や呼吸抑制などオキシコドン徐放性製剤による副作用が生じている場合は慎重にオピオイドスイッチングを行なう。 -
【④オピオイドスイッチング】 2.フェンタニル貼付剤を使用していた患者が内服のレスキュードーズを使用できなくなったときどうするべきか?
5巻5号(2015);View Description Hide Description坐剤・注射剤・口腔粘膜吸収製剤のそれぞれの利点、不利点を説明し、どの薬剤・剤型が患者の生活や症状にとっていちばん都合がいいかを相談する。 -
【④オピオイドスイッチング】 3.フェンタニル貼付剤を使用していた患者が呼吸困難を生じた場合、オピオイドはどうするべきか?
5巻5号(2015);View Description Hide Descriptionモルヒネへのオピオイドスイッチング、または低用量のモルヒネの追加併用を行なう。モルヒネが使用困難な場合は、フェンタニルの増量を行なう。 -
【④オピオイドスイッチング】 4.オキシコドン徐放錠を使用していた患者が呼吸困難を生じた場合、オピオイドはどうするべきか?
5巻5号(2015);View Description Hide Descriptionモルヒネへのオピオイドスイッチングを行なう。腎機能障害によりモルヒネが使用困難な場合は、オキシコドン徐放錠(オキシコンチン(R))の増量を行なう。 -
【⑤副作用対策】 1.オピオイドの悪心・嘔吐対策として、オランザピンの効果があるのはどういうときか?
5巻5号(2015);View Description Hide Description普通の吐き気止めが効かない場合や、内服の負担が大きい場合にオランザピン(ジプレキサ(R))を考慮する。血糖変化、錐体外路症状、投与量や投与の継続・中止に関して注意が必要。 -
【⑤副作用対策】 2.オピオイドの悪心・嘔吐対策として、ミルタザピン(リフレックス(R)・レメロン(R))の効果があるのはどういうときか?
5巻5号(2015);View Description Hide Description不安や抑うつ症状、夜間不眠を認める場合や、錐体外路症状のためにドパミン受容体拮抗薬が使用できない場合、普通の吐き気止めが効かない場合に、ミルタザピン(リフレックス(R)・レメロン(R))を考慮する。 -
【⑤副作用対策】 3.せん妄の既往のある高齢者にオピオイドを開始するときにできる工夫は何か?
5巻5号(2015);View Description Hide Descriptionせん妄の原因を知り、せん妄になりやすい他の要因を排除する。痛みや薬効、副作用の評価には、患者だけでなく、家族や他の医療者の印象も考慮する。 -
【⑥メサドン】 1.メサドンが効果的な痛みはどんな痛みか?
5巻5号(2015);View Description Hide Descriptionメサドンが有効な痛みは難治性のがん疼痛全般だが、特に胸膜や腹膜、骨膜への腫瘍の浸潤に伴う痛みや、神経叢への腫瘍の浸潤による痛み1)、会陰部の痛みなどの体性痛や神経障害性疼痛に有効な場合がある。
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視野を広げる特集 【患者の思いを叶えるヒントがきっとある! 退院支援・退院調整のケースレポート】
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3.医療的ケアを必要とする認知症の患者が日中独居になってしまうが、「犬と一緒に過ごしたい」気持ちを家族と多職種で支え合い退院調整を行なったケース
5巻5号(2015);View Description Hide Description -
4.高次脳機能障害患者の治療と生活を支えた在宅医療:約2年間の化学療法を経て、ベストサポーティブケアから看取りまでの8カ月間を、訪問診療・看護を利用しながら自宅で過ごしたケース
5巻5号(2015);View Description Hide Description -
5.療養場所や治療に対する希望が揺れ動く患者と家族の想いを支えるための退院支援において退院前共同カンファレンスが効果的であったケース
5巻5号(2015);View Description Hide Description -
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Report 第20回日本緩和医療学会学術大会
5巻5号(2015);View Description Hide Description2015年6月18日(木)~ 20日(土)に、横浜市にて第20回日本緩和医療学会学術大会が開催されました。学会テーマは、“ 夢をかなえる~この20年、そして、あしたへ~ ”。20年の節目を迎えた今回、全国から集まった参加者は7,791人。どの会場もたくさんの参加者で賑わっていましたが、アプリで配信された抄録集には各会場の混雑状況が随時アップされ、種々のプログラムを効率的にまわれるような工夫もされていました。口腔粘膜吸収剤をはじめ、メサドンやタペンタドールなど近年臨床で使用が増加した薬剤のセッションが多くみられたほか、在宅緩和ケア・地域連携や意思決定支援など、多職種でのかかわりについても活発に議論が交わされていました。ここでは、シンポジウムと一般演題の一部を紹介します。 -
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