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Oxaliplatinによるアレルギー反応発現に関する検討
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JPY
Abstract
白金錯体系抗悪性腫瘍薬のオキサリプラチン(L-OHP)は結腸・直腸癌の治療におけるキードラッグである。しかしながらアレルギー反応の発現により,それらの治療の継続が困難になることがある。本研究はL-OHP 投与によるアレルギー反応の発現に関する検討を行ったので報告する。順天堂大学医学部附属浦安病院において,2009 年4 月〜2010年11 月までにL-OHP を含むレジメンを実施した症例について後ろ向きに解析を行った。その結果,アレルギー反応を発現した患者は81 例中15 例(18.5%)であった。アレルギー反応が発現するまでの時間と投与サイクル数に高い相関が得られた(r=−0.521,p=0.047)。また,アレルギー発現群と非発現群の患者背景を比較すると,レジメンによる違いや薬物の代謝に関係すると思われる肝転移の有無は影響因子にならないことが示唆された。有意差が得られた項目として,性差(p=0.022)およびL-OHPの剤形変更による影響(p=0.003)が見いだされた。アレルギー反応発現後も6 症例においてL-OHP 投与による治療の継続が可能であった。ステロイド薬や抗ヒスタミン薬の追加投与によるアレルギー対策が治療を継続する上で有用であることが示唆された。
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/content/article/0385-0684/39040/593