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乳癌の孤立性副腎転移に対し腹腔鏡下副腎摘出術を施行した1 例
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JPY
Abstract
症例は47 歳,女性。42 歳時に右乳癌T3, N1, M0,Stage IIIA, 硬癌,ER(-),PR(-),HER2(3+)に対し術前化学療法および手術(Bp+Ax)を施行した。組織学的効果はGrade 2b,腋窩リンパ節に転移は認めなかった。術後放射線療法と1 年間のtrastuzumab 療法を行った。術後2 年目の腹部CT で左副腎の腫大を認め,PET では左副腎腫大と左傍大動脈リンパ節に集積を認めた。乳癌からの転移が疑われたが孤立性であり,診断と治療を兼ねて腹腔鏡下副腎摘出術を施行した。組織学的には転移性腺癌であり,免疫染色にてER(-),PR(-),HER2(3+)と乳腺原発巣と一致した。術後weekly paclitaxel+trastuzumab による化学療法を12 回施行後にtrastuzumab 単独治療を開始したが,19 週目に左室駆出率が50%に低下したため治療は中止した。現在,副腎摘出術後2 年6 か月経過したが再発徴候なく経過している。乳癌の副腎転移は全身転移の一部として終末期にみられることが多く,孤立性転移として出現することは非常にまれであるが,孤立性の場合には外科的切除と十分な薬物療法を行うことにより長期生存を得る可能性があると考える。
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