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小切開下に膵温存全十二指腸切除術を施行したFAPの1例
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JPY
Abstract
はじめに:家族性大腸腺腫症(FAP)に随伴する十二指腸ポリポーシス(DP)に対する膵温存全十二指腸切除術(PPTD)に関する報告は世界的にも少ない。われわれは,小切開下にPPTD を施行したので報告する。症例: 27 歳,女性。経過: FAPのフォローアップ中,上部消化管内視鏡検査にてSpigelman分類(SC)stage ⅣDP と診断し,2014 年11 月,上腹部正中7cm の小切開をおきPPTD を行った。病理組織診断はすべての病変がadenomaであった。術後6 か月で体重減少はなく,糖尿病や脂肪肝の発生を認めていない。考察: SC stage Ⅳは,進行癌を前提としない予防的切除の意味合いが強いことから,手術治療として膵頭十二指腸切除術は過大侵襲が否めない。若年女性のFAP に対する小切開下のPPTD は,低侵襲性,安全性かつ整容性の面においても推奨されるものと考えられた。
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/content/article/0385-0684/42120/1761