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JPY
Abstract
進行虫垂癌2 切除例を経験した。症例1: 67 歳,女性。手術時,粘液を主体とした播種を腹腔内に多数認めた。腹腔鏡下結腸右半切除(R2)を行った。病理組織学的所見は高分化腺癌と高分化粘液癌(G1)の混在で,pT2N0M1bG1にてpStageⅣA。術後6 か月を経過し,外来にて補助化学療法を行っている。症例2: 48 歳,女性。手術時,終末回腸への浸潤を認めた。腹腔鏡下結腸右半切除(R0)を行った。病理組織学的診断はpT4bN0M0にてStageⅡ。外来にて経過観察している。考察:症例1 は,高分化粘液癌の播種であれば予後は比較的よいと思われるが,高分化腺癌が混在していたため術後化学療法を行っている。症例2 では浸潤性のある粘液癌であるが,播種やリンパ節転移がないためStageⅡとして補助療法を行わずに経過観察している。虫垂癌症例に対してはTNM 分類に基づくステージングを積極的に行い,適切な追加治療を行うことが望まれる。
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/content/article/0385-0684/45130/2393