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JPY
Abstract
がん悪液質は多くの悪性腫瘍に併存する機能的疾患である。国際的なコンセンサスに基づく現在の診断方法は疾患特異性が低く,類似疾患との厳密な鑑別は困難である。早期の段階で集学的治療を開始することが推奨されているが,早期診断の方法は確立しておらず集学的治療の適切な構成要素も明らかでない。また,治療効果を評価するためのエンドポイントについては,研究者,臨床現場,規制当局の間で未だ合意が得られていない。がん悪液質の主病態が骨格筋と身体機能の障害であるならば,その診療の真のエンドポイントは機能予後の改善であり,このことは適切ながん治療の併用の下で生命予後やQOL の改善につながる可能性がある。したがって,将来の臨床研究においては体重や除脂肪体重などの古典的な評価項目だけでなく,身体機能や日常生活動作などの臨床的に意義の大きい測定項目を選択することが,保険承認の申請など治療開発の最終段階で求められるであろう。
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/content/article/0385-0684/46120/1829