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稲葉行男
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原著
癌と化学療法
Volume 34, Issue 7
p. 1053
- 1057
(2007)
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根治度C に終わった胃癌症例32例を対象にS-1を投与し,その臨床成績について検討した。S-1は原則として80mg/m2を28日間投与し,その後14日間休薬(4投2休)を1サイクルとして可能な限り繰り返した。単独遺残病変を有する症例は21例,複数遺残病変を有する症例は11例で,主な病変は腹膜播種25例,リンパ節7例,肝臓4例,肺2例であった。部位別の抗腫瘍効果はリンパ節が28.6%で,肝と肺は0%と奏効例がなく,腹膜播種については評価をしなかった。全体のMST は573日(95%信頼区間439〜707日)で1年生存率は62.3%, 2年生存率は40.3%, 3年生存率は28.2%であった。S-1を1年以上服用できた症例は14例あり,MST は897日(95%信頼区間255〜1
539日)であった。有害事象は90.6%に認めたが,grade 3以上の有害事象の発現は12.5%であった。S-1はその長期投与が長期生存に寄与している可能性が示唆され,特に腹膜播種症例に対して有用であると考えられた。