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JPY
Abstract
毛包幹細胞や色素細胞幹細胞は,幹細胞ニッチである毛包膨大部(bulge area)に存在する.近年,幹細胞の位置を考えに入れた毛周期仮説(bulge activation theory)が提唱された.その骨子は,幹細胞は毛乳頭との相互作用でまず毛母細胞をつくり,その細胞が成長期間中分裂し続ける,というものである.いずれにせよ,毛包脂腺系の幹細胞はbulge areaにあり,同部の障害はニッチ障害,幹細胞消失となり,永久脱毛や白髪をもたらす.幹細胞は障害されず毛母細胞が障害される円形脱毛症や薬物性脱毛などは,適切治療で毛髪が再生するわけである.逆に永久脱毛治療の場合はbulge area破壊が必須となるし,各種脱毛症や脱色素性疾患に対する光線治療でも,病変の深さと紫外線種の深達度を考えあわせる必要がある.毛包・毛髪疾患治療を考える場合,毛包の構造・機能と病因主座との関係を把握しないと落とし穴に落ちる可能性がある.
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