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神経幹細胞を用いた神経再生戦略—脳の老化と神経幹細胞,神経再生医学への展望
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JPY
Abstract
神経幹細胞は胎児期から成体に至るまでおもに脳室周囲に存在し,さまざまな神経系の機能に関与している.増殖できる自己複製能と,多様な細胞に分化できる多分化能をもつことから,加齢に伴って増加する脳卒中や認知症,神経変性疾患などにおいて,一旦傷害を受けた組織における神経再生への応用が期待されてきた.成体脳において神経幹細胞は側脳室側壁の脳室下帯(SVZ)と海馬歯状回の顆粒下層(SGZ)に存在するが,とくに海馬歯状回では加齢とともにニューロンの新生が減少することが知られている.一方で,環境の改善や成長因子の存在下,変性や損傷により障害された脳においてニューロン新生が促されることも知られており,内在性の神経幹細胞を用いた神経再生の可能性が示唆されている.また,細胞移植の観点からは,体細胞をリプログラミングすることで人工多能性幹細胞(iPS細胞)が樹立され,倫理的な問題や免疫拒絶などの問題点を克服したあらたな神経再生の戦略が期待される.
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