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JPY
Abstract
選択的セロトニン再取込み阻害薬(SSRI)やセロトニン・ノルアドレナリン再取込み阻害薬(SNRI)の使用頻度の増大により,セロトニン症候群,賦活症候群,断薬症候群が臨床場面で問題となっている.セロトニン症候群はセロトニン作動性の抗うつ薬によって発現する,まれではあるがときに死亡に至る重篤な副作用である.賦活症候群は抗うつ薬の投与初期や増量後に出現する不安,焦燥,不眠,衝動性,躁状態などの中枢刺激症状を総称するが,本症候群は自殺関連事象と結びつくことがある.断薬症候群は,抗うつ薬を減量あるいは中断後,多くは 7 日以内に嘔吐,頭痛,平衡感覚の障害,不安,焦燥などの身体症状や精神症状が出現する.ときに,攻撃的・衝動的行動などが認められる.また,身体疾患や精神症状の増悪と誤診されることもある.SSRI や SNRI は三環系抗うつ薬に比較して副作用が少ないことから,一般身体科でも処方される機会が多いが,これらの症候群を十分に認識しつつ臨床にのぞむ必要がある.
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/content/article/0039-2359/236100/923