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JPY
Abstract
近年,双極スペクトラム概念が注目を集めているが,混乱もみられる.双極スペクトラム障害は,「診断基準を満たす明確な躁病/軽躁病エピソードは認めないが,双極性 bipolarity を有する気分障害」に限定してとらえるのが妥当である.Bipolarity の指標としては,1.抗うつ薬誘発性の(軽)躁病エピソードの既往,2.双極性障害の家族歴,3.頻回のうつ病エピソード,4.高揚気質,うつ病エピソードにおける過眠・過食症状,5.うつ病エピソードの遷延化,6.季節連関性,7.不安障害の併発,8.“混合性の特徴の特定用語”(DSM-5 草案),などがあげられる.現時点での病像に躁症状が混入する混合性うつ病において抗うつ薬は,躁転や activation症候群や自殺企図などの有害事象をきたし,病態を複雑化し経過を不安定化する可能性が高いため,投与禁忌と考えたほうがよい.現時点で躁症状の混入のない双極スペクトラム障害のうつ状態に対しては,bipolarityの程度の強いものほど,双極うつ病に準じた治療を行う.Bipolarity が明瞭でない症例には,大うつ病性障害に準じた治療を行う.Bipolarity を見逃さず,双極性障害や双極スペクトラム障害の過剰診断もしないバランス感覚をもった診断・治療姿勢がなによりも重要である.
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