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JPY
Abstract
◎現在臨床ではラジオ波やマイクロ波を用いて加熱する温熱療法が行われているが,これらの方法ではがん細胞が死滅する43℃以上まで加熱することは容易ではなく,さらに,原理上がん組織が存在する領域を加熱することになる.そこで著者らは,がん組織をより効率的かつ局所的に加熱することが理論的には可能な磁性ナノ粒子と交流磁場を用いた温熱療法(磁気ハイパーサーミア)の実現可能性を評価した.磁性ナノ粒子の表面を化学選択的に表面改質することで,磁性ナノ粒子のがん組織への集積量が高まり,がん組織を局所的に加熱することができた.腫瘍移植マウスを用いた実験では,磁気ハイパーサーミアによりがん細胞の増殖を抑制することができた.この磁性ナノ粒子はMRI で腫瘍を局所的に造影することもできるため,診断と治療を一体化する技術である“セラノスティクス”も実現の可能性がある.さらに,この磁性ナノ粒子に交流磁場に応答して薬剤を放出する機能を付与することで,治療効果を増強することにも成功した.
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/content/article/0039-2359/252040/297