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JPY
Abstract
◎自己免疫性自律神経節障害(AAG)は比較的新しい疾患概念である.約半数のAAG 患者血清において抗ganglionicアセチルコリン受容体(gAChR)抗体が確認される.著者らがわが国ではじめて樹立した抗gAChR 抗体測定系は,サブユニットごとの測定が可能であり,定量性を有する.現在,抗gAChR 抗体測定を含んだAAG の臨床像解析を進めているが,抗gAChR 抗体陽性AAG の発症・経過としては,急性-亜急性,慢性のさまざまな経過が存在する.抗gAChR 抗体陽性AAG は多彩かつ広範な自律神経障害を呈するが,ごく一部の自律神経障害しか呈さない症例もある.また,感覚障害,中枢神経系症状(精神症状など),内分泌障害を併発する症例が存在する.他には膠原病などの自己免疫疾患の合併,悪性腫瘍の存在との関連が示唆される症例が存在する.治療法としては,免疫グロブリン大量静注療法,血液浄化治療,ステロイドパルス治療などのfirst-line 治療とその後の経口プレドニゾロン内服継続などのsecond-line 治療を組み合わせる複合的免疫治療が推奨される.
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/content/article/0039-2359/255050/517