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JPY
Abstract
睡眠は記憶や学習を促進させる.つまり,睡眠は,記憶や学習を固定し,学習成績を上昇させ,記憶を抽象化させることが最近の研究からわかってきた.睡眠のもつこのような機能に対する批判はかつておもに3 つあった.覚醒時には記憶に干渉が生じること,断眠直後の疲労困憊,REM 睡眠はなくても記憶に変化がない,というものであるが,それぞれに論駁が可能であったため,現在では睡眠に記憶や学習を促進させる効果があることはおおかた受け入れられている.今後の課題は,どのようなメカニズムで睡眠中に記憶や学習が促進させるのか解明することである.有力視されているのはシナプス恒常性モデルと能動的生体固定モデルであるが,いずれも万能ではない.今後は記憶や学習のモダリティーごとに神経メカニズムが異なる可能性を考慮しなければならないだろう.
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