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JPY
Abstract
うつ病は生涯有病率が15%程度と高い一方,ほかの精神疾患と比較しても多様性が大きく,環境要因の影響が大きいとされる.また,個々の遺伝子要因の表現型への効果量が低いことが示唆されている.そのため全ゲノム関連解析(GWAS)により,有意な相関を示す多型を特定することは長年困難な状況が続いた.しかし2015 年,中国で反復性の重症うつ病の女性罹患者を対象としたGWAS により,うつ病と統計学的に有意に相関する2 カ所の多型部位が報告された.さらに2016 年以降,大規模なGWAS 研究によりうつ病に関連する表現型と相関する100 を超す多型部位が報告されるに至っている.うつ病の遺伝子要因についても多くの知見が集積され,今後,うつ病の病態の理解が進むものと期待される.一方,日本人特有のうつ病の遺伝子要因研究体制の構築を進めることが課題となると考えられる.
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/content/article/0039-2359/272120/1194