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JPY
Abstract
加齢に伴い内臓脂肪などの白色脂肪組織量が増加することで,肥満や脂質異常症の発症率が増加する.白色脂肪組織は過剰なエネルギーを中性脂肪として貯蔵する臓器であるとともに,アディポカインの分泌を行う内分泌組織として肥満や脂質異常症と密接に関わっている.肥満などにより過剰に中性脂肪が蓄積した白色脂肪組織ではアディポカイン分泌に変化が生じ,インスリン抵抗性や老化関連疾患の発症の一因となっている.また,白色脂肪組織は寿命を制御することが明らかとなってきており,白色脂肪組織の質を高めることで老化関連疾患を予防できる可能性が示唆されている.その参考となりうる介入法がカロリー制限である.カロリー制限により,白色脂肪組織においてミトコンドリア生合成の亢進などにより代謝リモデリングが生じ,白色脂肪組織の質が向上する.高齢化社会が進む現代における健康寿命の延伸に向け,白色脂肪組織での代謝制御がますます重要となっていくであろう.
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