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金ナノ粒子自己組織化カプセルを用いたドラッグデリバリーシステムの開発
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JPY
Abstract
体内の薬剤分布を量的・空間的・時間的に制御することで,高い薬効と低い副作用,投与回数の低減などを可能にするドラッグデリバリーシステムの開発が進められている.とくに,副作用が強い抗がん剤を用いたがん治療に有効であると期待されている.がん治療に向けたDDS キャリアとしては,20~100 nmの大きさが望ましく,自己組織化を利用したリポソーム型キャリアや高分子ミセル型キャリアが開発されてきた.薬剤徐放の観点から,環境あるいは刺激応答性の賦与も進められてきた.一方で,外部からの人為的な物理刺激による薬剤徐放によって,時間・空間的な制御性の向上がはかられている.筆者らのグループは,光エネルギーを効率良く熱エネルギーに変換可能な金ナノ粒子を自己組織化させることで中空ナノカプセルを作りだすことに成功した.金ナノ粒子自己組織化カプセルは,化学的に安定で生体不活性であるとされる金ナノ粒子を主成分とした安全性の高い光応答性ナノカプセルとして今後の応用展開が期待されるものである.
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