No data available.
Please log in to see this content.
You have no subscription access to this content.
The full text of this article is not currently available.
Rent:
Rent this article for
JPY
Abstract
臓器間ネットワークとは,液性因子や神経因子をシグナルとして生体内の複数の臓器が情報を共有し,緊密に連携するシステムである.特に,神経を介した臓器間ネットワークにより脳が末梢臓器から代謝情報を収集し,個体レベルでの恒常性を維持していることが明らかとなってきている.脂肪細胞と中枢神経間,肝臓と脂肪組織間の神経ネットワークがエネルギー代謝制御に関連しており,その変調で肥満が生じることや肝臓のアミノ酸代謝が自律神経ネットワークを介して全身の脂質代謝を制御する機構が明らかとなった.さらに,肥満時の糖代謝の恒常性維持機構として,肝臓と膵β細胞間の臓器間神経ネットワークを介した代償性膵β細胞増殖機構やその分子機構も解明されている.これら臓器間神経ネットワークの制御を人為的に調整することが可能となれば,臓器特異的な治療が実現され,その意義は非常に大きい.臓器間神経ネットワークのさらなる詳細な解析,そして臨床応用の実現が期待される.
Full text loading...
/content/article/0039-2359/276050/419