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【トピック】 SGLT2 阻害薬の登場により見えてきたケトン体の功罪
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JPY
Abstract
ケトン体は糖尿病に伴うケトアシドーシスの原因となることから,この物質には健康に対する強い負のイメージが根付いている.しかし,ケトン体は元来,飢餓にさらされてきた生物にとって絶食中の重要なエネルギー源であり,ケトン体産生は重要な進化のひとつであったと考えられる.近年,健康長寿をめざした研究が進められるなか,ケトン体による臓器保護効果の報告は相次ぎ,ケトン体の秘めたる役割に脚光が寄せられつつある.筆者らも,①ケトン体が糖尿病性腎臓病に対して保護効果を発揮すること,②このケトン体による臓器保護効果がSGLT2 阻害薬による腎保護に重要な役割を果たすこと,を明らかにした.SGLT2 阻害薬の登場により,ケトアシドーシスというケトン体の“陰の側面”が問題視される一方で,われわれの予期しなかったケトン体による臓器保護効果という“陽の側面”も明らかとなってきている.ここでは,SGLT2 阻害薬の登場により明らかになりつつあるケトン体の功罪について概説する.
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