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JPY
Abstract
糖尿病性神経障害は,四肢の遠位より感覚機能障害が顕在化する特徴を持つ糖尿病性多発神経障害(DPN)が大半を占める.本稿では,そのDPN の早期診断に関する近年の知見を紹介する.DPN は最も頻度の高い糖尿病性合併症であるが,臨床的意義については十分に理解されていない.従来,DPN が足潰瘍・足壊疽などの重要な危険因子であることや,疼痛やしびれなどによるQOL の低下をもたらすことがよく認識されてきた.一方で近年,DPN の存在が心血管予後および生命予後の増悪をもたらす可能性が指摘されており,DPN 診断の重要性が増大している.症候的に明らかなDPN を合併した時点で予後が顕著に増悪することは,臨床経験からも肯首できるところであるが,近年では,より早期からの無症候性DPN の診断が,患者の予後改善につながる可能性が期待されている.DPN と心血管・生命予後の因果関係を論ずることは時期尚早ではあるが,本稿では近年の論議の高まりの一部を紹介したい.
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/content/article/0039-2359/276050/480